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凄腕アナリスト ザ・覆面 「綿半HD」押し目買い妙味 4~6月期業績好スタート確認、円高メリット享受のホームセンター

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月7日 15時30分

8月相場のスタートともに東京株式市場は大きな潮目の変化を迎えた。日銀が政策金利の引き上げを決定し、日銀金融政策決定会合後の記者会見で植田和男総裁は「今後のデータ次第では追加利上げの可能性がある」と発言した。

一方、8会合連続で政策金利が据え置かれたFOMC(米連邦準備制度理事会)後の記者会見で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は「9月の会合で利下げを行う可能性もありうる」と政策金利の引き下げを示唆。日米対照的な金融政策が動き出したことで為替が大幅な円高に向かい、2日の日経平均は史上2番目の下げ幅となった。

8月はアノマリー(経験則)的にも円高方向に振れることが多く、日経平均も調整する傾向が強い月でもある。中東情勢も懸念される。

ただ、2日の日経平均急落の場面でも好決算銘柄は逆行高しており、好業績を確認し、円高メリットを享受できる銘柄が今後、人気化してくる期待が膨らんでいる。円高メリット業種としては、食品、電力、紙パルプ、石油などがあり、個別銘柄では、家具・インテリア販売チェーン最大手のニトリホールディングスが上値指向を強め始めている。ホームセンターもメリット業種として捉えることができるグループだ。

東証プライム上場の「綿半ホールディングス」(3199)は、7月25日に決算発表済みで買い安心感がある銘柄だ。

同社は長野県を地盤にスーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販と小売り事業を中核にした企業だ。木造建築、バイオマスチップ供給といった建設事業や天然由来の医薬品・化成品原料の輸入販売、不妊治療薬の原薬製造といった貿易事業を展開。海外ネットワークをいかした食品の輸入販売に注力しており、円高メリットを享受できる側面を持ち合わせている。

今2025年3月期連結業績は売上高1320億円(前期比3・1%増)、営業利益31億7000万円(同12・3%増)、経常利益33億7000万円(同4・1%増)、当期利益19億円(同2・5%増)見込みで、年間配当は期末一括の24円を予定。小幅な増収増益計画ながら、第1四半期(4―6月)営業利益は前年同期比3・4倍の8億2600万円と好スタート。通期とともに開示している4―9月期営業利益計画に対する第1四半期時点での進捗(しんちょく)率は73%強に達しており、業績上振れ期待もある。

このほか、ユニークな材料として、グループ企業が昨年から開始したオフィスに置くことができる置き型無人販売「EasyShop」導入企業が50社を突破したと7月30日に発表している。

年初1400円からスタートした株価は、1日の高値1856円から2日はマドを受けて急落したものの好実態は変らず、押し目買い妙味は十分にある銘柄だ。

■ザ・覆面(ざ・ふくめん) 金融業界では知る人ぞ知るベテラン。株式の分析と着眼点の鋭さに定評がある。名を出せばハレーションが大きいため、覆面で参戦。

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