トランプ前大統領、イーロン・マスク氏と対談…130万人が視聴、1年ぶりX投稿再開で増す発信力 米大統領選に追い風か
zakzak by夕刊フジ / 2024年8月14日 11時9分
11月の米大統領選で共和党候補として返り咲きを目指すドナルド・トランプ前大統領と、実業家のイーロン・マスク氏による対談が12日、行われた。マスク氏が所有するX(旧ツイッター)を通じてライブ公開され、Xによると視聴者数は一時130万人を超えた。トランプ氏は対談に先立ち、約1年ぶりにXへの投稿も再開した。民主党から候補指名を受けたカマラ・ハリス副大統領の勢いが伝えられるなか、識者は発信力を増したトランプ氏の巻き返しを予想する。
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トランプ氏「あなたは良い企業を持っており、素晴らしい製品を造っている」
マスク氏「多くの人々があなたの勇気を称賛しているだろう」
トランプ氏は対談で、電気自動車(EV)大手テスラなどの起業に成功したマスク氏をたたえ、マスク氏も7月の銃撃事件で被弾しながらも拳を突き上げたトランプ氏を絶賛した。
さらにトランプ氏は、不法移民流入と凶悪犯罪の増加を結びつけ、ジョー・バイデン政権下で移民問題を担当するハリス副大統領を糾弾した。経済政策については「最近アメリカンドリームは聞かれなくなった」と述べ、現政権のもとで米経済が停滞したとも主張した。
対談を識者はどうみたか。
島田洋一氏「発信力強まった」「最終的に勝つのでは」
福井県立大学の島田洋一名誉教授は「特に目新しい論点があったわけではないが、トランプ氏はバイデン政権下での国境管理の緩みを繰り返し指摘し、担当者のハリス氏を『無責任だった』と批判していた。民主党内でも移民問題でバイデン政権に批判的な声がある。対談でのトランプ氏の主張は従来通りだが、利用者の多いXに復帰したことで発信力は強まった。今後にプラスの影響があるのではないか」とみる。
米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」による各種世論調査の最新集計(8月13日時点)では、ハリス氏の支持率は47・8%で、トランプ氏の46・7%を上回っている。ただ、激戦7州(アリゾナ、ネバダ、ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア)の平均値では、トランプ氏がハリス氏を0・9ポイントリードしている。
島田氏は「ハリス氏のバブル的な支持率向上があっても、激戦州7つのうち5つでトランプがリードしている。大統領選と同時に行われる上院議員選挙の情勢でも共和党に勢いがあり、大統領選にも反映されるだろう。接戦が続くだろうが、最終的にはトランプ氏が勝つのではないか」と語った。
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