ＹＦＭ 夕刊フジｍｕｓｉｃ シンガーソングライター優河、８月３０日『Ｓｌｏｗ ＬＩＶＥ'２４』出演 ４ｔｈアルバム『Ｌｏｖｅ Ｄｅｌｕｘｅ』９月発売＆ツアー

シンガーソングライター優河が充実のときを迎えている。今月は３０日に東京・池上本門寺で行われる『Ｓｌｏｗ　ＬＩＶＥ’２４』初日に出演。９月はアルバム『Ｌｏｖｅ　Ｄｅｌｕｘｅ』を４日にリリース、東名阪ツアーを１７～２０日に行う。

たゆたう波のようにゆったりとした時間が流れていく。優河の柔らかな声に包まれていると、日々の喧騒もいつしか忘れてしまう。

音楽活動を始めたのは２０１１年。ただ、シンガーに特別あこがれていたわけではなかった。

「中学生のときガールズバンドでベースを弾いていました。でも体育館で発表する際に持ち時間が余り、なぜかボーカルではない私がＡＩさんの『Ｓｔｏｒｙ』を歌ったんです。緊張していて覚えていませんが、歌い出したら騒がしい体育館がシーンとしたって。見ていた母はこれは何かあるなと思ったみたいです」

音楽にきちんと向き合ったのは高校卒業後。それもどうしてもと望んだものではなかった。

「大学に行く気持ちはなくどうしようか考えていたら、友人が音楽の専門学校に行くって。私も行こうかな、という程度です。最初に歌だけ歌っていたら先生に『ギターを弾きなさい』と言われて、次には『曲を作りなさい』と言われて。そのときそのとき道を示してくれるガイドのような人が現われてくれました」

父は俳優、ロックボーカリストの石橋凌。母は女優の原田美枝子。妹は女優の石橋静河だ。

「表現者の家族ではありますが、私は兄と妹との間で育ち気持ちを出すのは苦手なほうでした。表現する楽しさを覚えたのは最近からかもしれません。私が歌を歌えているのはこの体と喉をくれた両親のおかげですね」

自分を開放できるようになったきっかけはバンドだ。

「弾き語りは孤独でつらいときがあったし、世界観を守ろうともしていました。それがバンドで演奏するようになってから、普段人と一緒にいる私の延長線として音楽ができるようになって。すごく楽になりましたね」

コロナが明けて開放感はより高まり、夏秋のスケジュールは充実している。３０日（金）の『Ｓｌｏｗ　ＬＩＶＥ』初日（東京・池上本門寺で９月１日まで３日間）は「出演は１６、１７、１８、１９年に続いて５回目。ギター、ベース、ドラム、キーボードと私の５人編成です。野外ステージでとても気持ちのいい空間」

４ｔｈアルバム『Ｌｏｖｅ　Ｄｅｌｕｘｅ』は９月４日リリース。レコ発ツアーは９月１７日（火）から大阪Ｍｕｓｉｃ　Ｃｌｕｂ　ＪＡＮＵＳ、１８日（水）名古屋ＴＯＫＵＺＯ、２０日（金）渋谷ＷＷＷ　Ｘで行われる。