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あなたも物語の一員に!?「イマーシブ演劇」最前線 独創的ダンスで表現する登場人物を間近で体感 ダンスカンパニーのDAZZLE、坂東玉三郎とのコラボも果たす実力派

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月9日 6時30分

独特な世界観に導かれる「Unseen you」(夕刊フジ)

新時代のエンターテインメントとして注目される体験型演劇「イマーシブシアター」。建物の空間全体がステージとなったり、観客が自由に動いて同時多発的に起こる物語を間近で見たり、体験できるのが特徴だが、やり方は各団体さまざまだ。5団体にフォーカスし、その魅力に迫る。

日本のイマーシブシアターの先駆的存在「DAZZLE(ダズル)」はダンスカンパニーで、常設劇場を持つのが特徴。

1996年結成で、1000人規模のホールで単独公演を行い、海外公演や、歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎とのコラボも果たす実力派だ。

「マクベス」を元にダンスで表現する世界的なノンバーバル(非言語)作品「スリープ・ノー・モア」に同じ世界観を感じ、2017年にイマーシブに進出。21年に東京・台場に日本初の常設型イマーシブシアターを開業した(22年に閉業)。

現在「Unseen you」を上演中の劇場は、東京・白金台の大通りから脇道に入った坂の上にあり、まるで異世界。入ると案内人が導き、メンバー手作りのセットや美術が物語世界へと没入させる。

「Unseen you」は出演者はセリフを発さず、独創的なダンスと録音されたナレーションのみで進行するオリジナル作品だ。

盲目の天才画家、孤児院〝ガーデン〟を運営する庭師、そこで暮らす鍵師、盗賊、修道女、隠れ住む仮面の少女、盗賊を追う憲兵、人里離れ暮らす魔女が登場。ガーデンの記憶を呼び起こされた画家のプロローグ後、8人が観客を縫って踊るダンスが神秘的な世界を生み、目がくぎ付けに。

建物の1~3階のいたる場所で、8人それぞれの物語がダンスやナレーションとともに展開され、自由に行動できる時間に誰に着いていくかで、体験する物語は別の物になる。一人一人の物語が魅力的でリピーター続出もうなずける。

飯塚浩一郎代表は「ダンスの作りや演じるダンサーのクオリティーの高さと、大人の鑑賞に耐えうる作品を目指してきました。物語が断片的になりがちなイマーシブシアターでも感動できる作品を作るのが理想です」と魅力の源を語る。

10月中旬には東京駅近くに日本初のノンバーバル常設イマーシブエクスペリエンス「Anemoia Tokyo」を誕生させる。かつてない体験ができる新作にも注目だ。 (佐藤栄二)

「Unseen you」 東京都港区白金6の16の24 シャレイ白金。月・木を除く1日3回公演(7月15、22日は開演)。8月以降の予定や新作の詳しい情報はHP(https://dazzle-tokyo.com/)。

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