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都知事選の構図に異変 石丸氏が猛追、港区・渋谷区で支持率トップに 女傑たちは警戒…小池氏3選「楽勝」の展開はない

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月20日 15時0分

選挙戦で主要候補はいずれも無所属で出馬している。

小池氏は政党の推薦や支援を求めず、政党に準じた選挙運動が可能な「確認団体」を設立し、自民党や公明党、都民ファーストの会の都議らが参加する形を取る。連合東京と国民民主党東京都連も小池氏の支持を決めた。

前出の荻原氏は「小池氏は子育て世代への現金給付を実施するなど現職の強みがあり、『政治とカネ』の問題を抱える自民党色を消したことも大きい」との見方を示す。

蓮舫氏は立憲民主党を離党し、同党は推薦や支持はせず、「支援」にとどめる。共産党、社民党の支援を受けるが、政党色を薄め、幅広い層への浸透を図る狙いだ。

一部情勢調査では、小池氏がリードし、蓮舫氏が追う展開で、石丸氏が猛追する。衆院東京7区(港区、渋谷区)エリアでは石丸氏がトップで、20歳以下の若者や50代の支持も高い。一部野党支持者の人気も集めているもようだ。

ある選挙アナリストは「石丸氏は蓮舫氏だけでなく小池氏の票も奪うだろう。自民党が石丸氏の応援でまとまっている地域もある。自民党は組織のグリップが効かなくなっている」と指摘する。

東京の有権者数は1100万人余りだ。前回の2020年の都知事選で366万票を獲得した小池氏だが、前出の選挙アナリストは今回は楽勝の展開ではないとして、現段階での票読みを披露した。

「投票率が50%強と仮定すると総投票数は約600万票だが、このうち7割の約420万票を小池氏と蓮舫氏が奪い合う展開ではないか。年齢の若い蓮舫氏に勢いがつく可能性もあるが、失言など〝オウンゴール〟が出る可能性もあるので予断を許さない。残り3割の約180万票から石丸氏ら他の候補がどれだけ獲得できるかの勝負だ」

一方、前出の宇佐美氏は「蓮舫氏は前回知事選(20年)で宇都宮健児氏が獲得した84万票を超えられるかが勝負どころだが、そこから伸ばしたとしても、共産党に拒否感を持つ有権者もおり、150万票程度を大きく上回るのは難しいだろう。石丸氏は前回、日本維新の会が推薦した小野泰輔氏が獲得した61万票を超えられるかが注目される」と指摘する。

1100万票には浮動票も多い。主要候補の選挙公約が出そろったのが告示直前ということもあり、今後の論戦が勝敗を左右しそうだ。

【都知事選主な候補の公約比較】

小池百合子氏

防災 木造住宅密集地域の解消促進、無電柱化推進、避難所改革、シェルター整備

経済 中小企業の賃上げ支援、非正規雇用の処遇改善

子育て・教育 無痛分娩費用の助成、保育の無償化を第1子に拡大

その他 行政手続きの100%デジタル化

石丸伸二氏

防災 役割分担(自助・共助・公助)の明確化、復旧・復興への財政的準備

経済 インバウンドへの需給両面での対応、コンテンツ産業の育成

子育て・教育 学校教育の改善、充実

その他 都政のSNS、ユーチューブ等の活用

蓮舫氏

防災 避難所開設の手順総点検、個室テント・トイレトレーラーの整備

経済 都と契約する企業に働く人の待遇改善を要求

子育て・教育 保育・教育・介護・医療従事者の奨学金返済や家賃支援

その他 神宮外苑の再開発見直し

田母神俊雄氏

防災 水、食料1週間分の備蓄、簡易トイレ、毛布などの集積

経済 都民税の減税、若者の実質的所得の増加に配慮

子育て・教育 自虐史観教育の修正、道徳教育の強化

その他 ソーラーパネル条例見直し

※各氏の政策集などから作成

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