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SPORTS BAR 33歳・石川遼が渡米、今週は男女とも米ツアー挑戦が熱い レギュラーツアーは全日程を終えたが、来季の戦いの場を求めて

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月4日 6時30分

石川の逆転賞金王はならず。今季最終戦を終えると米ツアー予選出場のため深夜便で渡米した=1日、東京・よみうりCC(夕刊フジ)

男子ゴルフの石川遼(33)が米ツアー再挑戦のため2日未明に渡米した。前日1日の国内最終戦「日本シリーズJTカップ」最終日は2バーディー、2ボギーの70。通算1オーバー18位に「いいパフォーマンスを出すことへの強い思いもあったし、その中でスコアを出せなかったのが現状」と苦い思いで幕を閉じた。

それでも手応えは感じていた。より高みを目指してスイング改造に取り組んで5年…。「スイングの部分は思っているよりもいい方向にいっている。特にショートアイアン、ウエッジはね」。例えばボギーを打つ。以前なら「あれっ?」と首をかしげるシーンもあったが、逆にうなずく石川がいた。練習ではできたが、できない。原因は分かる。「じゃ、そこはやるしかないよねって感じ。この悔しさを来年に生かしたい」。ミスを教訓と受け止める。高みを目指すためのミリ単位の修正である。

1年前は余裕がなかった。「とにかくスイングにかかりっきり。ドライバーの打ち出しのことで頭の中はいっぱいいっぱいだった」。ドロー系への矯正で球筋が一定しない。天を仰ぐ姿を何度も見たが、今年は「曲がっても許容範囲。(改造は)間違ってなかった」という裏付けがあって、3勝を挙げた2019年以来の複数勝利をマークした。

そして再び米ツアーに挑戦。13年から5年間、戦った。撤退したが、手応えがあるから「行くでしょ」って。2次予選(3日開幕)、最終予選(12日開幕)いずれも4日間を戦い、上位5人に米切符と超難関だが、「今の自分を知りたい」という33歳がいた。2次予選には賞金王の金谷拓実(26)も参戦、最終予選は平田憲聖(22)もエントリーした。

それだけではない。米女子ツアーの来季出場権を争う最終予選会も5日に開幕する。2次予選を勝ち抜いた原英莉花(25)、山口すず夏(24)、米下部ツアーで戦っていた馬場咲希(19)、シード落ちした吉田優利(24)に加え、日本から岩井明愛・千怜姉妹(22)、山下美夢有(23)がエントリーした。レギュラーツアーは全日程を終えたが、来季の戦いの場を求めて、今週のバトルも熱くなるはず…。 (産経新聞特別記者・清水満)

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