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石破首相「居座り」で国難加速、旧安倍派〝取り込み工作〟…自民党内「1分1秒でも早く辞意表明すべき」 高市氏と「四人衆」はどう動く

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月31日 11時40分

石破茂首相(自民党総裁)は衆院選で大惨敗を喫しながら、責任も取らずに「政権居座り」を画策している。首相を指名する特別国会召集を前に、なりふり構わぬ多数派工作を続けている。「政治は最高の道徳」と言われるが、筋の通らない続投に突き進む石破首相や党執行部への逆風は増すばかりだ。政界屈指の保守政治家で、総裁選の第1回投票でトップだった高市早苗前経済安保相への〝待望論〟もあるが、衆院選では保守系議員らも数多く落選した。安倍晋三元首相が育てた旧安倍派の実力者「五人衆」も「四人衆」に目減りした。石破首相の〝暴走〟を阻止する保守派は結集できるのか。国民世論の「猛烈な政治不信」は増幅している。

保守派は結集できるのか

「本日、天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会に夫婦で参りました」

石破首相は30日、自身のX(旧ツイッター)で、このようなコメントと、佳子夫人との2ショットを公開した。

衆院選(27日投開票)で自ら掲げた「自民、公明両党で過半数」という勝敗ラインを大きく割り込みながら、28日の記者会見で「国政の停滞は許されない」「職責を果たしたい」などと、「国民の審判」を無視する続投宣言をして以降、2日ぶりの発信だ。

こうしたなか、石破執行部は延命工作を続けている。

その一つが、裏金問題で自民党から離党や非公認となり、衆院選に無所属で当選した議員らの取り込みだ。

旧安倍派の世耕弘成元参院幹事長と西村康稔元経産相、萩生田光一元政調会長、旧二階派の平沢勝栄元復興相、自民党候補を破った無所属の三反園訓氏、広瀬建氏の計6人が衆院会派「自民党・無所属の会」に入る見通しとなった。関係者が30日、明らかにした。

自民党ベテラン議員は「まさに、石破首相が痛烈に批判してきた『永田町の論理』そのものだ。自身の生き残りのため、昨日の敵は今日の味方とばかりに、恥も外聞もかなぐり捨てて、衆院選で切り捨てたはずの旧安倍派の囲い込みに走っている。醜い」と吐き捨てる。

裏金問題を受け、岸田文雄政権下の自民党は4月、世耕氏に離党勧告を行った。西村氏には党員資格停止1年、高木毅元国対委員長は党員資格停止6カ月、萩生田氏と、松野博一元官房長官には党役職停止1年の処分をそれぞれ言い渡し、問題を終結させた。

ところが、石破首相は総裁選でこの問題を蒸し返し、衆院解散直前には西村、高木、萩生田各氏らを含めた12人を「非公認」、松野氏ら34人に比例区の重複立候補を認めないなど、一事不再理に反する「二重処分」に踏み切った。かつての政敵・安倍元首相への凄まじい怨念を感じた。

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