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植木通彦 ちょっといい話 27日から丸亀で「ボートレースメモリアル」開催 見どころ満載な歴史ある夏の祭典 2コースのレーサーの腕の見せ所

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月22日 6時30分

SG第70回ボートレースメモリアルの舞台となる香川・ボートレース丸亀(夕刊フジ)

8月27日から香川県のボートレース丸亀で全国24レース場から推薦されたレーサーが参加するSG第70回ボートレースメモリアルが開催されます。各レース場の顔といえるレーサーたちの熱戦をお楽しみください。

この歴史ある夏の祭典は私が現役時代に制覇できなかったタイトルです。夏に行われるのでモーター調整が難しかったことが原因の1つだと記憶しています。

モーターの調子は気温、湿度、気圧などに影響されます。3周回のレースタイムや展示タイムなどの数字をみると、他の季節より明らかにスピードが落ちるのがお分かりになります。特にスロットルレバーを握ってから全速になるまでに時間がかかります。そのため私の経験ではターン後に進行方向に進まず横に流れてしまったり、直線での伸びも遅くなってしまう傾向がありました。

私はターンの乗りやすさを重視し、次に伸びを求め、最後に出足という優先順位でモーター整備をしていました。乗りやすさは納得できても出足までは求める基準に仕上がらず苦労しました。結局、納得できるモーター仕上がりにならず、結果に結びつけられなかったものです。この体験からいうと、夏が得意なレーサーに注目するのも面白い視点かもしれません。

また、丸亀は海水の大きな干満差がある水面で1コースが強い印象があります。実力伯仲のレーサーがそろうSGですから出遅れは少なくスタートもそろいます。そうなると1コースがさらに強くなると考える方も多いでしょう。しかし、モーターの仕上がりが悪い場合、その横の2コースが攻めていくので、よりレースの推理が面白くなると思います。

1コースがターン後に流れないターンをした場合、2コースから1コースの引き波を越えて内側を差すのは難しくなります。3コースからのまくりの引き波にはまってしまうケースも考えられ、2コースのレーサーの腕の見せ所となります。

モーター調整についてのレーサーのコメントやタイムに注目してレースをお楽しみください。

見どころ満載のボートレース丸亀ですが、レース観戦だけでなく世代を越えて楽しめる施設・モーヴィなどもよくご利用いただいています。この機会にぜひお立ち寄りください。

■植木通彦(うえき・みちひこ) 1968年4月26日福岡県生まれ。福岡県立博多青松高校卒。86年11月デビュー。2007年7月の引退までSG優勝10回を含む74回の優勝、公営競技初の年間獲得賞金2億円を達成したボートレース界のレジェンド。2018年、初代ボートレースアンバサダーに就任。テレビ『BOAT RACEプレミア』他、ネット放送、イベント、講演会で活躍中。『植木通彦オフィシャルブログ』(二次元コード)でも発信。

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