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ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか! 自民総裁選「若手擁立論」浮上 実は人知れず汗かいてきた小林鷹之氏、小泉進次郎氏 サイバーセキュリティー、経済安保分野で政策立案

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月17日 15時30分

待望論がある小林氏(写真)と、小泉氏(夕刊フジ)

東京都知事選と都議補選の結果は、既存政党への不信感が根強いことを示唆し、政界の雰囲気をガラッと変えました。

まず、与党・自民党。都知事選で支援した小池百合子知事は圧勝だったわけですが、都議補選は擁立した8つの選挙区のうち当選は2つのみ。都連会長の萩生田光一前政調会長の地元、八王子市でも敗北し、政治資金規正法違反などの問題の傷の深さを見せつけられました。

一方の野党各党、特に第1党の立憲民主党も痛手を負いました。もともと、蓮舫前参院議員の擁立は抜群の知名度で支持層だけでなく、無党派層にも浸透することが狙いだったはず。

ところが、今回の都知事選で獲得した128万票は、コロナ前の2016年知事選でジャーナリストの鳥越俊太郎氏が獲得した134万票に及びませんでした。2年前の参院選で、蓮舫氏と共産党の山添拓氏の得票の合計が約135万票ですから、これとも近似します。すなわち、固定支持層しか取ることができなかったわけです。

都議補選で、立憲民主党と共産党は選挙区をすみ分けて協力しましたが、獲得したのは1議席のみ。そのうえ、各選挙区の得票数を見ると軒並み自民党候補を下回っています。「立憲民主党と共産党の共闘」にも疑問が投げかけられた格好です。

他方、良くも悪くも注目を浴びたのは都知事選で次点につけた、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏でした。選挙後のマスコミ対応は物議を醸しましたが、その若さ、SNSを使った選挙手法など、与野党幹部が危機感を覚えるものでした。

事実、直後から永田町、特に自民党本部周辺では「若手擁立論」がささやかれています。

「手垢のついていない、政治的な知名度のない候補の方がいいのではないか?」

「思い切った世代交代が必要なのではないか?」

そこから、かねて名前の挙がる小林鷹之前経済安保相や、小泉進次郎元環境相が大きく浮上してきました。

番組でお話を伺いましたが、実は2人ともサイバーセキュリティー、経済安全保障の分野で汗をかいてきた人物です。小林氏は初代経済安保相として著名ですが、そのはるか前から党側で法案の作成に尽力してきました。もともと二階派で、二階俊博元幹事長の次期衆院選不出馬会見の折には地元・千葉市での辻立ち中に一報に接し、電車に飛び乗って会見場に駆け付ける義理堅いところもあります。

小泉氏は「独特の言葉選び」が揶揄(やゆ)されますが、地元・横須賀市の防衛大学校や陸上自衛隊高等工科学校、陸自システム通信・サイバー学校、NTT横須賀研究開発センタなど官民をつないで、サイバーセキュリティーの人材育成を行う社団法人の設立に人知れず尽力するなど、実は経済安保分野でも政策立案しています。

ただ選挙のアイコンというだけでなく、自分で汗をかいて政策をつくる、骨太で中身のある中堅のリーダー候補たち。彼らがパフォーマンスではない総裁選の政策議論をリードすることを期待します。

■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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