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勝者のワザ 完全Vへ随所に発揮された〝山下らしさ〟大王製紙エリエールレディース優勝・山下美夢有 舞台を米に移し続く竹田麗央との戦い

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月24日 10時0分

ショットの安定感に加えて小技にも隙がない山下(夕刊フジ)

初日からのトップの座を1度も譲ることなく山下が完全優勝でシーズン2勝目を挙げた。4日間通算22アンダーパーという大会レコードのおまけつきであった。

今期のJLPGAツアーでは、なんといっても8勝を挙げ、年間獲得賞金2億5913万16円と歴代1位の高額を稼ぎ出し、メルセデスランキングでも1位になった竹田麗央の大躍進が話題をさらった。その中で昨年まで2年連続年間女王だった山下も安定した成績を残し続けた。平均ストロークは、竹田とともに69ストローク台で1位のまま最終戦を迎える。

「平均ストロークで70の壁を超えるのが夢」という実力者が多かったが、その夢をかなえそうな両選手の最後の戦いが、シーズン最終戦のJLPGAツアー選手権で展開される。大王製紙エリエールレディース終了時では、69・0789の山下が1位。竹田が69・1933で2位と僅差の競り合いとなっていた。

もう少し部門別のデータを振り返ると、ドライビングディスタンスでは竹田が263・06ヤードで1位。山下は236・44ヤードで52位と、ここでは大差がついている。飛距離では竹田に対してハンデを背負っている山下が、そのハンデをどうカバーしているのかというと―。

パーセーブ率と平均パット数の両部門で山下は1位になっている。ホールマネジメントとグリーン上のパフォーマンスを武器にしているわけだ。難しいピン位置でも攻めると決断すれば、攻撃を仕掛ける。グリーンをはずす結果になっても多彩なショートゲームの技を駆使してパーをセーブする。中間距離のパッティグ成功率の高さもバーディー奪取につなげていく。それらが、山下のゴルフスタイルだといえる。そして、このスタイルはエリエールレディースで随所に発揮されていた。

山下は、日本でのシーズンを終えると渡米してUSLPGAツアーのQTファイナルに挑戦する。竹田は、TOTOジャパンクラシックの優勝によって、来季からの同ツアー参戦が決まっている。両選手の戦いは、JLPGAからUSLPGAへと舞台を移しても続くに違いない。

山下美夢有(やました・みゆう) 2001年8月2日生まれ、20歳。大阪・寝屋川市出身。父に勧められ5歳からゴルフを始める。大阪桐蔭高を卒業後、19年プロテストに一発合格。21年「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝。22年に5勝で史上最年少となる21歳103日で年間女王。23年も5勝で2年連続の年間女王となった。24年は2勝で通算13勝。得意クラブはパター。150センチ。

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