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侍J・藤平尚真、ピンチしのいだ高い修正力 野球エリートならではの投球センス 日本、キューバに競り勝ち「プレミア12」1次L首位通過

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月18日 12時57分

絶体絶命のピンチに空振り三振で試合を締めた藤平=17日、天母球場(松永渉平撮影)(夕刊フジ)

【台北(台湾)17日=片岡将】野球の国際大会「ラグザス presents WBSCプレミア12」で日本はキューバに競り勝ち、4連勝で1次リーグB組を首位通過。1点リードの9回から登板の藤平尚真投手(26)=楽天=が、降りしきる雨の中で制球に苦しみながら、1死満塁のピンチをしのぎ代表初セーブをマークした。

抑えの大勢(巨人)の3連投回避で代役を任された藤平は、先頭を遊ゴロに抑えた後に連打を浴び、さらに決め球フォークが抜けて死球。一打逆転の死地で活路を見出せたのは、地獄から舞い戻った強靭さゆえか。

名門・横浜高のエースはドラフト1位で入団も昨季まで結果が出ず、2軍戦で直球を全力で投げても130キロ台前半しか出ない時期も。「自分でもなんであんなにスピードが出なかったのか分からないんですよ」と苦笑いで当時を振り返るが、7年目の今季は150キロ台中盤の直球とフォークを武器に三振を量産。代表まで上り詰めた。

そして野球エリートならではの投球センスは健在。この日も「打者には申し訳ないけど、死球を与えたことで『今日は普通に投げるとああいうふうに抜けるんだ』と理解できた」とまずは直球だけで見逃し三振を奪いつつ、高い修正力を発揮。「フォークは絶対に使わないといけない。浅い握りで腕を振ってベース板の上に投げることを意識した」。最後の打者にも直球を続けながら、決め球にはそのフォークを選んで空振り三振を奪い、息詰まる熱戦を締めた。

日本―キューバ(18時4分、天母球場、4955人)

キューバ 000103200-6

日本 01112101×-7

(勝) 清水1勝

(S) 藤平1S

〔敗〕 モイネロ2敗

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