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エンタなう ファッションやスケール感がぶっとんだ夫婦生活…豪華な〝証言者〟たちが紡ぐ 映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月17日 11時0分

フォークソングからポピュラーへ、名曲の数々を残した音楽家、加藤和彦(1947~2009年)の軌跡をたどる映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」(公開中)。遺した音楽と同様に〝証言者〟たちが実に豪華な顔ぶれだ。

企画を立ち上げ完成を見ぬまま亡くなった高橋幸宏をはじめ、きたやまおさむ、松山猛、高中正義、泉谷しげる、つのだ☆ひろ、小原礼、坂崎幸之助…。みな「半歩先」を見据え続けてきたトノバン(加藤の愛称)を称賛する。

プロになるきっかけとなったザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」、「イムジン河」やサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」、竹内まりやに書いた「不思議なピーチパイ」は、どれも作風や世界観が違う。ヒットしても安住せず、次の扉を開けてきた。常に一番を求めた天才であり、センスの塊であったことが、関わった人々の言葉で紡がれてゆく。

とくに安井かずみとの夫婦生活は、いま見ても、ファッションやスケール感がぶっとんでいる。生き急いでしまったのか。しかし、だれも彼の疾風のごとき活動にブレーキはかけられなかっただろう。それどころか、なんとかしがみつきエッセンスを奪おうとした。盟友で精神科医のきたやまが、「ミュータントだ」と呼んでいたのが印象深い。エンディングの2024年バージョンの「あの素晴しい愛をもう一度」が泣ける。 (中本裕己)

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