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うまちゃんの財ザク! 地合いが悪い時は逆行高で伸びている企業に注目 トランプかハリスか…米大統領選で市場には不透明感

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月2日 11時0分

経済アナリストの馬渕磨理子(夕刊フジ)

11月の米国大統領選でドナルド・トランプ前大統領が返り咲いたらどうなるという「もしトラ」から、ほぼ勝つのではという「ほぼトラ」、そして銃撃事件後は勝利確定の「確トラ」という流れになり、米国の株式市場では対中国半導体規制などを警戒して、AI、半導体関連が下落しました。

これらAI、半導体相場に代わって、循環物色(投資対象の業種や銘柄が次々と変わっていく)が始まっています。ただ、トランプさんの対抗馬のカマラ・ハリス副大統領の意外な人気急上昇で、大統領選の方向性が見えなくなり、しばらくは不透明感が続いて、株価の値動きが荒くなりそうです。

しかし、これからお盆にかけて発表される日本の各企業の決算で、業績好調の見通しに変化はないと思われます。あわてなくても大丈夫です。懸念材料は、トランプさんの掲げる「米国ファースト」から過度な円高に振れた場合、輸出に頼る日本の製造業の業績は悪くなって、引き締めが早まること。これ、日本経済を冷やします。

個別では、半導体関連が軒並み下落して、地合いが悪い中でも、逆行高で伸びている企業に注目。例えば、米国のハイテク株安の流れを受け、東京株式市場の日経平均株価が8日続落した先週7月26日、プライム市場で年初来高値を更新したのは14銘柄ありました。

ファーマフーズにはじまり、アルペン▽ドトール・日レスホールディングス▽石原ケミカル▽持田製薬▽大塚ホールディングス▽富士通▽カッパ・クリエイト▽メディパルホールディングス▽キヤノン▽パイロットコーポレーション▽デサント▽伊藤忠エネクス▽スズケン―です。

キヤノンは前日の同月25日に2024年12月期の連結業績予想の上方修正を発表、買いが集まりました。08年9月以来の高値水準です。円安進行に伴う採算改善効果やレーザープリンター、ネットワークカメラなどの販売が想定より伸びることが寄与しています。富士通も25日、25年3月期第1四半期の連結決算を発表。営業損益は黒字に転じ、最終利益は前年同期比4倍と大幅増益です。

地合いが悪いときは、独自の動きをする銘柄を探すと、むしろ強い企業が洗い出されます。下落を嘆かず、年初来高値更新の企業を見つけましょう。

■おまけのひと言

「日本株の売買は最低100株単位。この取引ルールの変更を東証が検討しています。1株単位に引き下げられたら、個人が少額でも投資できるようになります。実現してほしいですね」

【財ザク!】「貯蓄から投資へ」と提言する政府。その投資で少しでも財産アップを達成するために「うまちゃん」が有益な情報をザクザクとお届けします。

■馬渕磨理子(まぶち・まりこ) 経済アナリスト。日本金融経済研究所代表理事。イー・ギャランティ社外取締役。愛称・うまちゃん。1984年生まれ。滋賀県出身。同志社大学法学部卒、京都大学公共政策大学院修士課程修了。大学時代はミス同志社。『LiveNewsα』(フジテレビ系)など出演番組多数。新刊『収入10倍アップ超速仕事術』(PHP研究所)=写真=が話題。

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