阪神、逆転連覇へ投打の「救世主」〝鯉キラー〟高橋遥人が復帰後、無傷の4連勝 森下翔太は4試合連続本塁打 単独2位に浮上

4試合連続本塁打で勝利に導いた森下＝13日、甲子園球場（夕刊フジ）

崖っぷち3位の阪神は13日、急失速中の広島（甲子園）を下し、8月2日以来の単独2位に浮上。この日敗れた首位巨人とのゲーム差を「3」に縮め、〝風前の灯〟だった大逆転連覇にまた望みをつないだ。

今の阪神は2人の「救世主」がけん引している。投げては左ひじ手術などから3年ぶりに1軍復帰したばかりの高橋遥人（28）だ。この日は6回途中3失点ではあったが、わずか1カ月で自身無傷の4連勝をマークし、広島には3戦3勝と無双の〝鯉キラー〟として君臨。「（中9日と）間隔を空けてもらっての登板だったのに、長いイニングを投げることができず申し訳ないです」と反省の弁を述べたが、誰もそんなことは思ってもいないだろう。

打っては3番森下翔太外野手（24）の存在が大きい。この日は近本の4打点など先発全員安打で得点を重ねたが、森下は左肩死球を受けたその後の7回の打席でダメ押しとなる16号ソロ。「やるべきことを自分の中で整理してやっていくだけです」と2016年の江越（現日本ハム）以来となる4試合連続本塁打をマークし、「勝負の9月」は8試合連続打点、自身初の打点王取りも視野に入っている。

この2人を頼りに岡田彰布監督（66）も「目の前の試合を1つずつ勝っていくだけ」と諦める気はない。　（岩﨑正範）

阪神―広島23回戦（11勝11敗1分、18時1分、甲子園、4万2622人）

広島　100002000－3

阪神　01031110×－7

（勝）　高橋4試合4勝

〔敗〕　大瀬良22試合6勝5敗

（本）　森下16号①（大道）