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凄腕アナリスト ザ・覆面 「サンマルクHD」に先高期待、牛カツ事業会社の子会社化発表 通期増額修正サプライズが到来か 約20のブランドを擁し、全国展開

zakzak by夕刊フジ / 2024年10月16日 11時0分

3月期第2四半期決算の発表シーズンを前に、2月・8月期決算を中心とする小売り、外食企業の決算発表が一巡した。

インバウンド需要などを取り込む大丸や松坂屋を持つJ・フロントリテイリングなど百貨店やラーメンチェーン企業の業績が好調。一方、マルエツやカスミなどを持つ食品スーパー最大手のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが今2月期の最終損益を赤字に下方修正。業績動向はまだら模様となってきた。

ここからは業績にらみの選別物色が本格化してくる。

3月期決算企業で11月13日に第2四半期(4~9月)決算発表を予定するベーカリーレストランを展開する東証プライムの「サンマルクホールディングス」(3395)が先高観十分な有望銘柄として注目できる。

同社は、店内で焼き上げるパンを主力商品とするレストラン「サンマルク」や「サンマルクカフェ」、ステーキ・ハンバーグの「グリル蔵敷」、すし業態の「函館市場」「宝田水産」、生麺専門の「鎌倉パスタ」、コーヒーの「倉式珈琲店」、ドリア料理の「神戸元町ドリア」など約20のブランドを擁し、約740店のグループ店舗を全国に展開している外食チェーンだ。

既存店売上高は今年8月まで一貫して前年同月を上回り、業績も好調。今2025年3月期連結業績予想は売上高が前期比0・9%減の640億円と伸び悩むものの、営業利益は30億円(前期比14・5%増)、経常利益30億円(同9%増)、当期利益21億円(同2・1倍)予想。21年と22年の3月期に赤字決算となったが、その後急速に収益力は向上している。

こうした中、4日に牛カツ定食業態の「京都勝牛」やカフェ業態店舗を展開するジーホールディングスを完全子会社化すると発表した。取得額は112億円で、11月中旬の株式譲渡実行を予定している。

ジーホールディングスは国内直営74店舗、フランチャイズで国内22店舗、海外21店舗を擁し、24年7月期に売上高92億2300万円、営業利益12億2700万円、当期利益8億700万円の黒字企業。サンマルクはインバウンド観光客の取り込みや海外進出の強化を見込むとしている。

連結業績に与える影響は現在精査中としているが、今期営業利益30億円予想で、ここに単純計算で年間営業利益12億円強の企業がオンされてくることを考えれば、その収益貢献度が高いことは容易に想定できる。11月13日に予定する第2四半期決算で、その収益寄与が加わった増額発表がサプライズとなる可能性がある。

年間配当は前期比2円増の52円(うち3月期末配当26円)で、店舗で何度でも利用できる割引優待カードの株主優待権利取りは3月末。2300円近辺の時価水準に株価指標面での割高感はなく、18年以来の3000円相場が見えてきそうだ。

■ザ・覆面(ざ・ふくめん) 金融業界では知る人ぞ知るベテラン。株式の分析と着眼点の鋭さに定評がある。名を出せばハレーションが大きいため、覆面で参戦。

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