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FA戦線連敗の巨人、大山悠輔らに用意したマネーで元中日・ライデルを〝逆転〟奪取 条件面で他球団を圧倒、メガオファーに

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月16日 11時33分

東京ドームの巨人戦で力投するマルティネス。来季からは頼れる味方に(夕刊フジ)

中日から自由契約となったライデル・マルティネス投手(28)が巨人に加入することが15日、決まった。一両日中にも正式に発表される。中日残留を含む国内4球団の争奪戦は、フリーエージェント(FA)戦線の連敗で行き場をなくした予算を〝オールイン〟した巨人が、DeNAなどの条件を上回り土壇場での逆転に成功した。

母国キューバの複数メディアによると、マルティネスは現地14日にラテンアメリカ最大の球場「エスタディオ・ラティーノアメリカーノ」で巨人との調印式に臨んだ。「日本シリーズに出場し、優勝することが夢だった。ジャイアンツならチャンスをつかめる。日本で最も重要なチームのクローザーに僕を選んでくれたことをとてもうれしく思っている」との本人の談話も伝えている。

今季もリーグ最多43セーブの絶対的守護神に対し、中日は4年総額40億円ともされる大型契約で慰留したが、本人が語る通り日本一への強い思いから移籍へ傾いた。「アプローチが早かったDeNAが、今年の日本一もアピール材料になり、獲得レースでソフトバンクに先行していた。巨人は後から参戦してきた」と球界関係者。

2年総額24億円&契約2年延長オプション

今オフの巨人は阪神・大山悠輔内野手(30)、ソフトバンクの甲斐拓也捕手(32)と石川柊太投手(32)のFAトリプル補強を優先してきたが、大山は残留、石川はロッテ移籍と連敗。マルティネスの優先順位が繰り上がり、大山に用意していた6年総額24億円の補強費もつぎ込むことで、日本球界最高年俸の2年総額1600万ドル(約24億円)と契約2年延長オプションというメガオファーへ。他球団を条件面で圧倒した。

2年契約はマルティネス側の意向。2026年シーズン中にも国内FA権を得て、同オフに日本人扱いとなることから、再び市場に出ることやメジャー挑戦の可能性も踏まえたものだという。

リーグ優勝を遂げながら、クライマックスシリーズでDeNAに下克上を許し、来季のリベンジに燃える巨人。「DeNA移籍でほぼ決まっていた」という声さえあるマルティネスを札束攻勢でかっさらい、まずはストーブリーグで一矢報いた形だ。(片岡将)

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