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勝者のワザ 〝遊び感覚〟でショットのバリエーションを増やす 有意義な発見も 全英オープン優勝、ザンダー・シャウフェレ

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月27日 15時0分

全米プロでメジャー大会初優勝を遂げたザンダー・シャウフェレが、全英オープンも制して同一年にメジャー2勝を果たした。風と寒さに苦しまされる選手が多い中、シャウフェレは、ひとり淡々とプレーを続け、スコアを伸ばしていった。状況把握の早さ、それに応じたショットの選択が適切で、ピンチらしいピンチもなく、ひとり混戦を抜け出していった。ドローボールが持ち球であったところにフェードボールの精度も高め、高低の打ち分けも駆使してプレーの幅を広げた。それが、シーサイド特有の難コースをも攻略させたのだった。

多彩なショットがあってこそ、攻略のイメージがわき、イメージがつくれてこそ迷うことなくスイングしていける。

アマチュアゴルファーには、ハイレベルすぎるゴルフになるかもしれないが、どうすれば、そうしたゴルフに近づいていけるだろうか。

ショット打ち分けのための基本は、スタンスとボール位置である。練習場にいったら、1球毎にボール位置を変えて打つことにも挑戦しよう。右足寄りに置いたら、どんな弾道になるか。左カカトよりもつま先前になるように置いたら、どんなショットになるか。遊び感覚でいい。それらのボール位置で、オープンスタンスにして打ったら、どんなショットになるのか。逆にクローズドスタンスにしたら、どうなのか。

次に、フェースを閉じて構えて打ってみる。さらに開いて構えて打ってみて、結果をつかんでいく。こんな遊びの中で、ショットのバリエーションが広がっていく。

練習場でただ同じように構え、いいショットをイメージして打つだけでは、1パターンのゴルフにしかならない。

インパクトでのグリップ位置にも変化をつけてみよう。極端にハンドファーストになるような意識で打ったらどうなるのか。やりすぎて、シャンクが出たら、それも練習のうち。なぜシャンクが出るのか。原因究明になるからだ。

ティーアップしたボールを打つドライバーショットの練習でも、いつもより低いティーアップだったらどうなのか。スタンス中央にボールがあったらどうなのか。左つま先前にあったらどうなのか。ファインショットを打とうとするのではなく、いろいろと試してみると、有意義な発見があるものだ。

■Xander Schauffele 1993年10月25日生まれ、米カリフォルニア州出身。日本で育った台湾人の母を持ち、祖父母は東京都内に在住。独と仏のハーフで陸上選手だった父の影響で13歳からゴルフを始めた。サンディエゴ州立大出身で2015年にプロへ転向。17年に米ツアー初優勝。21年東京五輪で金メダル。24年全米プロ、同年「全英」を制してメジャー2勝目(米ツアー9勝)。妻は日系米国人。

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