FAでオリックス移籍の九里亜蓮〝仲良し同級生〟ラオウの元へ 杉本裕太郎が歓迎、球宴写真に「オリックスこいよって…（嘘）」

1年前の球宴で九里は仲良しのオリックス・杉本と〝死球コント〟を披露＝2023年7月、マツダスタジアム（夕刊フジ）

広島から海外フリーエージェント（FA）権を行使した九里亜蓮投手（33）が、夕刊フジ既報通り獲得調査を進めていたオリックスに加入することが12日、発表された。メジャー志向が強かった右腕の国内移籍は、人の縁が大きな後押しになった。

九里は亜大から2014年ドラフト2位で広島入り。21年には13勝で最多勝に輝いた。今オフに「最初で最後のチャンス」とメジャー挑戦を掲げてFA宣言も、交渉がまとまらずパ・リーグに新天地を求めた。オリックスには昨オフ、広島で同僚だった西川龍馬外野手（30）がFA移籍。さらに、東都大学リーグ時代に、青学大の主砲でしのぎを削った同学年、「ラオウ」こと杉本裕太郎外野手（33）の存在が大きい。

昨夏に広島の本拠地、マツダスタジアムで行われたオールスターでは、九里に死球まがいの投球をされた杉本が激高してマウンドまで詰め寄った後、ひしと抱き合う寸劇を披露するほどの仲の良さだ。この日の移籍発表を受け、杉本は当時の抱き合う写真に「この時オリックスこいよって耳打ちしといてよかったー。（嘘）」と添えて投稿。「ようこそ同級生」と歓迎した。九里はすんなり新しい環境に溶け込めそうだ。

（山戸英州）