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年金世代・予備軍「シニアの居場所」 不安に対して心の拠り所は何か 宗教やお寺を心の拠り所と考えている人が一定数

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月25日 15時30分

(夕刊フジ)

寺社・仏閣巡りを楽しむシニアが増えています。不安の多い生活の中、心の安らぎを求めているのでしょうか。

築地本願寺(東京都中央区)は2024年1月、全国の男女計1200人を対象に、「不安に関する調査」を実施しました。

「あなたが今、社会や自分の身の回りについて不安に感じていることは何ですか」(複数回答)という質問で、50代男性が一番不安に思うことは「自身の身体の健康」(59%)。続いて「自身の老後の生活・年金」(57%)、3番目が「現在や今後の収入」(52%)となりました。

50代は自身の健康が心配になる年代ですが、同時にお金の心配も色濃くにじむ回答です。これまで順調に会社員生活を送ってきた人が役職定年や早期退職勧奨などに直面し、収入の不安を感じ始めている姿が思い浮かびます。

では、これが60代男性になるとどうでしょうか。

一番心配なことはやはり「自身の身体の健康」(63%)。次いで「自身の老後の生活・年金」(58%)、3番目に「地震・津波」(55%)と続きます。これは調査時期からみて、能登半島地震が影響しているかもしれません。

また、「あなたが今、最も不安に感じていることは、あなたご自身の日常生活にどの程度支障を与えていると思いますか」(1つだけ選択)という質問では、50代男性は「かなり支障が出ている」(18・7%)「支障が出ている」(19・8%)との答え。4割近くの人が不安によって自身の生活に何らかの支障が出ているもようです。60代男性も、「かなり支障が出ている」(10・6%)「支障が出ている」(23・4%)で、50代より不安の程度はやわらぎますが、それでも3人に1人は何らかの支障が出ていると答えています。

この調査では「あなたがご自身の死について考えた際に、不安に感じる内容」も聞いています。最も多い答えは「痛みや苦しみがあること」で50代男性(25%)、60代男性(29%)となっています。

そんないろいろな不安に対して、心の拠り所は何でしょうか? 調査では、さまざまな不安に対して「宗教やお寺が心の拠り所になるか?」と聞いています。「宗教が心の拠り所になる」と答えた人は、50代男性(19%)、60代男性(23%)。「お寺が心の拠り所になる」と答えた人は、50代男性(15%)、60代男性(14%)です。

この数字が多いのか少ないのかは判断できませんが、AIだのDXだのが幅を利かせる現代社会においても、宗教やお寺を心の拠り所と考えている人が一定数いることもわかりました。なお、60代の女性では「宗教が心の拠り所になる」(35%)、「お寺が心の拠り所になる」(29%)と数字がぐっと上がります。若い女性の数字も高くなっています。

不安を抱えたまま毎日を過ごすのではなく、たまにはパートナーと一緒に寺社・仏閣巡りをして安寧を得るのもいいかもしれません。

■藤木俊明 副業評論家。自分のペースで働き、適正な報酬と社会とのつながりを得ることで心身の健康を目指す「複業」を推奨。著書に『複業のはじめ方』(同文舘出版)など。

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