2024年秋・衆院選 石破氏vs高市氏、党総裁選の〝推薦人に明暗〟衆院選中盤情勢 「裏金問題の余波、自民党候補全員が受けている」激戦区はより厳しい状況
zakzak by夕刊フジ / 2024年10月21日 15時20分
石破首相の推薦人に名を連ねた元新潟県知事の泉田裕彦氏は党の公認を得られず、新潟4区(長岡市、柏崎市など)から無所属で出馬した。同選挙区では自民前職の鷲尾英一郎氏も立候補しており、「保守分裂」の様相のなか、党県連が15日付で泉田氏の除名を求める文書を党本部に提出する騒動も起きた。
高市氏の推薦人では、党内の保守派グループ「保守団結の会」の代表世話人で、総裁選で高市氏の選対幹部として奔走した高鳥修一氏が新潟5区(上越市など)で立候補したが、前回衆院選では立民の梅谷守氏に130票差で敗れており、今回も激戦を繰り広げている。
小林吉弥氏は「泉田氏は保守系の無所属として出馬したが、鷲尾氏との間で保守票がいささか割れており、前新潟県知事で立民から出ている米山隆一氏が一歩リードという形だろう。新潟5区は接戦だが、無党派層の取り込みという点で、高鳥氏は梅谷氏に一歩後れを取っている感じがする」と分析する。
石破首相は衆院選直前、党派閥裏金事件で4月に党処分を受けた衆院議員の一部を「非公認」とし、政治資金収支報告書に不記載があった議員の「比例重複」を認めない方針を打ち出した。
高市氏の推薦人のうち、三ツ林裕巳氏は「非公認」で無所属での出馬となったが、「祖父の代からの地盤で名前が相当浸透し、公明党の推薦も取り付けている」(小林吉弥氏)として、「やや優勢」となっている。
ただ、公認などをめぐる自民党執行部の決定には、「二重処分」との不満がくすぶっており、衆院選後の〝火種〟となる恐れをはらんでいる。
小林吉弥氏は「石破首相は衆院選の勝敗ラインを『自民、公明での過半数』としているが、今回の選挙での処遇に不満を持つ旧安倍派を中心とする議員たちは『自民の単独過半数を守れなければ、石破首相の責任問題だ』というスタンスで臨む可能性もある。衆院選のダメージ次第では、来夏に参院選を控える参院自民党がその動きに乗る展開も考えられる。そうなれば、石破政権は危機的な状況に陥るだろう」と語った。
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