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わが社の「健康経営」 花王(3)健康経営を導入したい企業へ一からサポート システムやノウハウの提供に加え「健康経営白書作成」も

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月24日 15時30分

「健康の日」フォーラムに多くの人が駆け付けるなど、健康経営への関心は高まっている(夕刊フジ)

小欄では毎週、企業の健康経営について紹介している。「それって他の企業の話でしょ」「自分には関係ない」と思う人もいるだろう。だが、働く人と雇う人全てに「健康経営」は関係する。労働人口が減少する日本では、健康で生産性の高い人材は、いくつになっても需要が高い。働きやすい環境への流動も考えられる。企業にとっていい人材を確保し続けるため、健康経営を実践せざるを得ない時代になっている。まだ完全に浸透しているとはいえない中で、旗振り役を担っているのが花王である。

【きっかけは『健康の日』】

「WHO(世界保健機関)設立の4月7日は世界保健デーで、世界各国でさまざまなイベントが開催されています。2022年、この日を『花王グループ健康の日』とし、啓発活動を行っています」と、同社人財戦略部門健康開発推進部部長の守谷祐子氏は話す。

23年には、職域の場での健康づくりの取り組みを行う共同体として、同社が発起団体となった「健康の日コンソーシアム」を結成した。健康宣言の働きかけや宣言できる場の提供、健康宣言を実践できる機会を提供するなど共同体で助け合うことで、企業はもとより、日本全体を元気にすることを目指す。

「健康経営を難しく考える必要はありません。『今日から駅の階段を活用しよう』とトップが宣言するのも、健康経営の第一歩です。そのきっかけに4月7日の健康の日を活用していただければと思います」(守谷氏)

【健康経営マニュアルでサポート】

健康経営を宣言して、従業員もトップも健康に邁進する。企業としては、〝その先〟に従業員のための戦略的な実践が求められる。健康経営という言葉が生まれて間もないだけに、「どうしたらいいかわからない」という声は依然ある。

「花王の取り組みを社会と共有するため、『KaoみんなのGENKIプロジェクト』を提供し、地域や職域の健康づくり・健康経営支援を行っています」と、同社のGENKIプロジェクトチームリーダーの吉田樹由氏は話す。

同社の「スマート和食」や「内臓脂肪&生活習慣測定」、歩くことを見える化した「ホコタッチ」「歩行基礎力測定」などのシステムやノウハウの提供に加え、「健康経営白書作成」のサポートもしているという。健康経営白書が整えば、経済産業省等の「健康経営銘柄」「健康経営優良法人」の評価にもつながる。旗振り役の花王は、健康経営を進めたい企業に対し、導入する方法を一からサポートする態勢を整えているのだ。

「健康的な風土を作り、従業員は自然に健康になれる。この健康経営を全国に広め、当たり前のようにしたいと思っています」と守谷氏は力強く語った。 (取材・安達純子) 【次回は、「キヤノンマーケティングジャパン」です】

■花王株式会社 ハイジーン(衛生)&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品の分野で一般消費者向け製品事業、サステナブル素材などケミカル事業を展開。グループ従業員数3万4257人(2023年12月31日時点)。創業1887年。1940年設立。経済産業省等の「健康経営銘柄」に9度目、「健康経営優良法人(ホワイト500)」に8年連続で認定。「スマート和食」「ホコタッチ」は花王の登録商標

【健康経営】従業員の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に実践すること。従業員の健康が生産性や企業価値の向上につながり、就活や転職先企業の指標にも。

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