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日本の解き方 トランプ氏暗殺未遂の波紋 増す大統領再選の確率、自民党総裁選も伍していける「安倍路線」で 高市早苗経済安保相が俄然有力に

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月20日 15時0分

高市早苗経済安全保障担当相(夕刊フジ)

日本時間の14日朝(米国時間13日)、とんでもないニュースが飛び込んだ。

米東部ペンシルベニア州バトラーで開かれた共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の選挙集会で、演説中に暗殺未遂事件があった。

中継映像では、トランプ氏は耳の辺りから出血していたが、警備担当者らに囲まれながら退避する際、拳を突き上げており、命に別条はなかった。

トランプ氏を狙った暗殺者は、演説会場から離れた見晴らしの良い屋上から狙撃したが、弾はトランプ氏の耳をかすめたようだ。その直後に、暗殺者は周囲を警護するシークレットサービスのカウンタースナイパーによって射殺された。

なお、現場にいた聴衆のうち1人が死亡、2人が重傷を負った。

これまで、米大統領は4人暗殺されている。1865年のリンカーン大統領(共和党)、81年のガーフィールド大統領(共和党)、1901年のマッキンリー大統領(共和党)、63年のケネディ大統領(民主党)だ。

暗殺未遂で負傷した大統領経験者は、12年のルーズベルト大統領(共和党)、81年のレーガン大統領(共和党)そして今回のトランプ前大統領(共和党)の3件だ。共和党が7件のうち6件を占めている。

筆者がすぐ疑問に思ったのは、トランプ氏の集会会場を見通せるオープンスペースがなぜできたのかだ。これはシークレットサービスと地元警察の連携に問題があった可能性がある。

さらに深刻なのは、シークレットサービスのカウンタースナイパーは暗殺者がトランプ氏を撃ったとき、彼を見ていたようにみえることだ。狙っているのが分かっていたとしたら、なぜ襲撃の前に撃たなかったのか、理由が分からない。発砲許可がなかったという報道もあるが、緊急事態にはありえないことだ。いずれにしても、これは今後しっかりと検証することが必要となるだろう。

米大統領選はトランプ氏が再選される確率が増している。先日のバイデン氏とトランプ氏の討論会を見れば、バイデン氏には荷が重すぎることは誰の目にも明らかだが、今回の暗殺未遂で、強いリーダーとしてトランプ氏を求める声は高まるとみられる。実際、オッズ市場でのトランプ氏の勝利確率は70%、バイデン氏は18%になっている。

日本では9月に自民党総裁選が控えている。もし安倍晋三元首相がいれば、3度目の返り咲きは確実だっただろう。

現実は残念ながらいないので、「安倍元首相のようにトランプ氏と伍(ご)していける政治家は誰か」という視点から、総裁選が行われるべきだ。となると高市早苗経済安保相が俄然(がぜん)有力になってくる。

また、SNS上でも高市氏は人気が高い。自民党が世界情勢をにらんで起死回生策を求めるなら、高市氏がベストな選択肢だろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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