石川遼、松坂大輔氏から〝逆レッスン〟「超一流の方の感覚の部分を聞きたかった」 米男子ゴルフ「ZOZOチャンピオンシップ」プロアマ戦

プロアマ戦で同組の松坂さん（右）から〝逆レッスン〟を受ける石川＝23日、千葉・アコーディアゴルフ習志野CC（夕刊フジ）

日本で開催される唯一の男子ゴルフ米ツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」が24日、千葉県印西市のアコーディア・ゴルフ習志野CCで開幕した。推薦出場の石川遼（33）は、前日23日のプロアマ戦で大リーグ・レッドソックスなどで活躍した松坂大輔さん（44）とラウンド。日米通算170勝のレジェンドに〝逆レッスン〟を受けていた？！

フェアウエーを歩いているとき、2人はヒソヒソ…。松坂さんがアンダースローのシャドーピッチングを披露する。それをまねて、石川がシャドーを繰り返す。プロアマ戦ではプロがレッスンするのが普通だが、あれっ〝逆転現象〟？！

「ふふふ、ピッチングとゴルフは結構似てると思うんです」と石川。アンダースローの投手がフィニッシュでリリースする〝瞬間の感覚〟に目をつけた。ゴルフスイングでフォローを取る際、「右手首だったり、指先の感覚がとても大事になる。松坂さんのゴルフを見て、その繊細さがあるんです。超一流の方の感覚の部分を聞いておきたかった」と。野球は素人だが、「何か参考になれば、ゴルフに取り入れたい」という石川流の貪欲さだった。

米ツアー復帰を目指して2020年からスイング改造に取り組み、「以前より進化する自分がいる」と自覚した今季、2年ぶりの優勝。そして迎えた日本開催の米ツアーは、ある意味チャンスの舞台である。昨年は日本勢最高の4位に入り、次戦の米ツアーへスポット参戦（結果は予選落ち）。トップ10入りなら再び、米への入り口がつかめるが…。

「う～ん、そこは〝無〟ですかね。そこ（トップ10入り）が目標でもないし…。ま、日曜日にかけて自分の中で（考えるスイング像が）よくなっていけば…ということですね」って。トーンダウン気味の石川がいたが、果たして…。　（清水満）