なにがあってもゴキゲンちゃん 桃狩り３０分一本勝負！ その場に座って夢中になってかぶりつく〝桃ヤンキー〟 味は最高に美味しかった

（夕刊フジ）

みなさんは桃狩りに行ったことありますか？

４４歳になって、お仕事で初めて桃狩りに行きました。桃と聞くと、いとこのキョンキョン家に遊びに行った時（当然ですがいとこが小泉今日子さんではなくキョウコさんだからキョンキョン）、北欧の昔ながらの柄のオシャレな平皿に綺麗に並んだ桃を思い出します。

キョンキョン家の桃は自分の家で食べる桃と同じとは思えないほどダクダクと果汁がしたたり、小さな欠片でも口いっぱいに甘味と果汁が広がり「ひゃっ！」と声をあげたのを思い出します。

小学生のその時〝器〟が好きになりました。単純に高級な桃が美味しかっただけかもしれませんが、お皿が高いから安いからとかではなく、某パン祭りの白いお皿でもフォークやグラスとの合わせ方でお料理がキラキラすると知りました。お皿好きえみちゃんの誕生です。お友達の家で夕飯をいただく機会があるたびお皿を見せてもらい、母に「辞めなさい！」と注意され、「見てはダメな理由を教えて！」と聞く困った娘でした。

北欧柄の平皿と金縁のレトロなバラ柄のグラスにときめきトゥナイトした日からテーブルウェアが好き。とにかくお皿に乗せたい。お煎餅すら乗せたい。お皿がただただ好き。お皿無しで何かいただくなんて私の辞書には１ミリもなかったです。

初めての桃狩りは、◉３０分限定◉その場で１個食べたら次を食べてよし！◉お皿やまな板はありません。「え？お皿も、まな板もないの？」と心に不安の文字が。果物ナイフを渡され、その場でチャッチャチャッと桃を剥いてはむさぼり食べなければなりません。

「カーン！」。３０分一本勝負！の鐘が鳴りました。完熟した桃を半分に割ろうとしたら、桃狩りベテランおじさんが「皮に切れ目を４つくらい入れて皮を剥き、丸ごとの桃に齧りつくといいよ」と教えてくれました。

座って皮を剥き、丸ごと桃にかぶりつく。「おいしぃ～！」。ヤンキーよろしくバリ座りながら齧りついた桃は最高に美味しかったのです。桃を片手に、座って夢中になって食べる〝桃ヤンキー〟上等です。

過去７年間で３０分の最高記録は２１個とのこと。私も５個は食べたかったけど３個で満腹。まだまだ修業が足りません！家でも桃ヤンキーをしそうなくらい美味しかったです。ゴキゲンちゃん。

ちなみに桃ヤンキーの時には腕時計を外して。腕まで桃汁でベタベタになるからです。気を付けてくださいませ。

■川村エミコ（かわむら・えみこ）　１９７９年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。２００３年からピン芸人として活動し、０８年１０月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。１０年にフジテレビ系「めちゃ×２イケてるッ！」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテＱ！」などで活躍するほか、自身のＹｏｕＴｕｂｅ『おかっぱちゃんねる』も話題。「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。２３年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。初の書き下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中。