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小錦、愛妻から腎臓移植受け「99・9歳まで生きる」元気に復活 一時は医者に「飛行機に乗ったら死ぬよ」とまで

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月24日 11時34分

妻・千絵さん(左)から腎臓提供を受け、退院まで至った小錦=23日、神奈川・湘南鎌倉総合病院(夕刊フジ)

大相撲元大関の小錦八十吉(60)が23日、神奈川・湘南鎌倉総合病院で退院会見を開き、腎臓移植手術を受けたことを公表。「99・9歳まで生きる」と宣言した。

8年前から腎臓に疾患を抱える小錦は、母や2歳上の兄、力士仲間にも同じ病気が多いといい、「移植をもっと知ってもらうために、アンバサダーになった気持ち。このデカい私が成功しているから、いま苦しんでいる人も元に戻ることができる」と訴えた。

1997年の引退後はタレント活動などをしてきたが、2019年からは元力士などが出場する興行「SUMO+SUSHI」を海外で100公演以上開催。今年6月の米遠征中にシカゴで体調が悪化し、10日間の入院となった。

「(体全体に)水がたまり過ぎて、心臓の機能が15%しかなくなり、医者に『飛行機乗ったら死ぬよ』と言われた。食欲もなく、味もしなくなった」。日米を行き来する多忙な生活で透析の時間もないため、10月に移植を決断した。

先月20日から入院し、今月6日に6時間の大手術。腎臓を提供した妻・千絵さん(48)は「出会ったときは280キロぐらいあって、いつもどこか具合が悪かった」と苦笑しつつ、「いろいろやったけどリバウンドしたり、なかなかダイエットできなくて、ずっと苦しんできた」と振り返る。最大300キロ以上あった体重を、胃を小さくする手術や皮膚のカットなどで100キロ落とし、現在は154キロに。執刀医の腎移植外科・大久保恵太部長は「長期の肥満からくる肥満性腎症。もともとかなり心臓も悪かったが、腎臓がよくなって心臓もよくなるのでは」と明るい見通しを語った。

愛妻の献身で元気を取り戻した小錦は意気盛ん。東京場所では自身のTシャツなどを売るブースを両国国技館横に出店して人気を博しており、初場所も土日は店頭に立つ気でいる。来年10月の大相撲ロンドン公演にも携わる予定だ。 (塚沢健太郎)

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