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バフェットの次を行く投資術 役割を終えるIT・ネット企業 「挑戦的ベンチャー」がGAFAを筆頭とする「巨大な既得権益を死守する大企業」に

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月19日 15時30分

過去四半世紀以上「ベンチャー」が騒がれ、株式市場においても「ベンチャー銘柄」が急騰することがあった。このベンチャーブームを牽引(けんいん)したのが、1990年代からの「IT・インターネット革命」を追い風にした、いわゆるITベンチャーである。確かに「IT・インターネット革命」の影響力はすさまじく、少なからぬIT系ベンチャーが「巨大な果実」を手に入れた。

しかし、その過程では2000年頃のドットコム(IT)バブル崩壊などがあったことを忘れてはならない。また、当初は「挑戦的ベンチャー」であったIT企業がGAFAを筆頭とする「巨大な既得権益を死守する大企業」になったことも無視できない。

ロックフェラーは、いまで言えば「ベンチャー起業家」であったが、大成功した結果、ロスチャイルドと並べて語られるような「大帝国」を築いた。

だが、その「大帝国」の中心であったスタンダード・オイルも1911年、米国最高裁の命令によって34の新会社に分割され、その力を弱めている。

最近、米国、さらには欧州の政府がGAFAをはじめとする巨大IT企業への規制を強めている。これは、基本的にスタンダード・オイルに対するものと同じである。

今やスマホなしの生活が想像できないように、IT・インターネットは生活インフラとなった。これまで特別扱いされてきたGAFAをはじめとする巨大IT企業へも、「国民の生活インフラとしての規制」が強まる。

またベンチャーブームを支えてきた「デフレによる金余り」も終わったといえる。過去四半世紀以上、IT・インターネットは経済の重要な牽引車であったが、その役割はもう終わった。

これからのインフレ時代は、第1次・第2次産業のような「経済・社会の基盤」となるビジネスが脚光を浴びる。その中でも「製造業」は「高い付加価値を生む産業」として大いに注目を浴びるであろう。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

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