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日本の解き方 「岸田・植田ショック」から1週間、日銀の〝真の権力者〟が判明 金融引き締めのDNAは健在か 日銀プロパー内田副総裁が「火消し発言」 

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月14日 15時30分

日銀は1990年代から2000年代の「失われた20年」で、世界最下位になるほど金融引き締めを行った。これは日銀官僚の無謬性(むびゅうせい=誤りがないという前提)もあるが、日銀の「組織的メモリー」として金融引き締めがあるとしか思えない。

実際に黒田東彦(はるひこ)総裁時代より前の日銀は、デフレを脱却しそうになると金融引き締めを行ってきた。1990年代から2000年代には、日銀は「良いデフレ」とも公言していた。筆者ら「リフレ派」が提唱してきた金融緩和は、今でも日銀プロパーに不評らしいので、金融引き締めのDNAは健在なのかと邪推してしまいそうだ。

今回、学者出身の植田総裁の発言を、日銀プロパーの内田副総裁が否定したので、誰が本当の権力者なのか分かってしまった。利上げ志向は植田総裁個人の意見であるはずもなく、内田副総裁を含めた日銀全体に金融引き締めを急ぐ本能があったと言わざるを得ない。

■高橋洋一(たかはし・よういち) 元内閣参事官・嘉悦大学教授。1955年東京都出身。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒。博士(政策研究)。80年大蔵省(現財務省)入省。理財局資金企画室長、米プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉純一郎内閣、第1次安倍晋三内閣で経済政策のブレーン、菅義偉内閣で内閣官房参与を務めた。著書に『60歳からの知っておくべき経済学』(扶桑社新書)、『日本はどこに向かおうとしているのか』(徳間書店)など多数。ユーチューブ「高橋洋一チャンネル」の登録者数は約112万人。

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