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「もしハリス」が日本に与える巨大リスク “米国市場崩壊”に警鐘 イメージ戦略で優勢も「実力」は不足、3年半「何もしなかった」事実も

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月16日 10時0分

国際投資アナリストの大原浩氏寄稿

米大統領選へ向けて10日(日本時間11日)に行われたカマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領のテレビ討論会では、「ハリス氏優勢」と米メディアは伝えた。国際投資アナリストの大原浩氏は、ハリス氏はイメージ先行だと指摘し、「もしハリス氏が大統領になったら」、米国市場が崩壊状態になると警鐘を鳴らす。

10日の討論会に関して、民主党と共和党の双方が「勝利宣言」したが、率直に言えば、ハリス陣営の作戦勝ちといえる。「アドリブの弱さ」という弱点を認識していた陣営は、事前に徹底的トレーニングを行い、「戦術」も練りに練ったと伝えられる。

それに対してトランプ氏は自己の討論能力を過信していたのかもしれない。「老々対決」だったジョー・バイデン大統領との討論会と違って、59歳のハリス氏が78歳のトランプ氏と比べて「若々しく」テレビ画面に映った意味は大きいと思う。

1960年の「ジョン・F・ケネディ氏対リチャード・ニクソン氏」の史上初の大統領選テレビ討論会では、ケネディ氏は40歳代前半という若さとルックスを最大限に生かし、圧勝した。だが、実は同時に行われたラジオ中継を聞いた人々の評価は「少なくとも互角」であったのだ。

同じことは「サックスが吹ける若い大統領候補」であったビル・クリントン氏が若者の絶大な支持を得たことにも言える。バラク・オバマ氏は、「黒人(有色人種)初の大統領」という切り口とスピーチのうまさが大きな追い風となった。

政策(実行力)ではなく、イメージ戦略で大統領に選ばれるのは民主党の「お家芸」といえる。ここにトランプ氏はもっと警戒すべきだった。

今回の討論会は以前からトランプ氏が懸念していたように、米ABCニュース主催のため「公平性」に大きな疑念を抱かせるものであった。トランプ氏の発言内容にだけファクトチェックを入れて印象操作をしたと思える司会が公正であったとはいえないであろう。

米FOXニュースが10月に2回目の討論会開催を提案すると表明したが、今回の勝利に気を良くしたハリス氏も2回目の討論会を10月に実施すべきだと述べている。トランプ氏は今のところ否定的だが、これが実現すれば、新たな展開となる可能性が高い。

だが、米国の有権者が政策内容を吟味せずに「もしハリス」となった場合、米国はバイデン氏の「悪夢の民主党政権」の4年間をさらに下回る惨劇に見舞われる可能性が高い。

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