「K標準思考」から見た参院選の結果 岸田政権が勝ち「対韓融和姿勢」露わに…韓国主要メディアが〝予想〟 背後にある独善的な対日観
zakzak by夕刊フジ / 2022年6月23日 6時30分
韓国人にとって、日本の参院選の主要な争点は「対韓国問題」だ。韓国の主要メディアが見るところ、選挙結果と、その後の展開はこうなる。
―岸田文雄首相が率いる自民党が勝利する。となると、岸田首相のリーダーシップが俄然(がぜん)強くなる。すると彼は、もはや〝アベ一派〟に遠慮することなく、本性であるハト派色、つまり「対韓融和姿勢」を露わにする。だから、日韓関係は改善される―
どうして、こんな見方になるのか。
背後にあるのは、選民意識に発する独善的な世界観(対日観)だ。そして、選民ならではの投影心理が働く。
自分たちは、こう考え、こうした。だから、他国の人間も少し優秀なら、同じように考え、同じように行動するだろう、と。これは、「K標準思考」とでも言うべきだ。
韓国の2年前の国会議員選挙は、日本への対応が主要な争点だった。極端なところ、「私は正義の反日派」「あいつは邪悪な親日派」と叫んで回る選挙だった。
韓国のメディアは、何かにつけて日本を引き合いに出す。好きか嫌いかとは離れて、日本に強い関心を持っているのだ。
自分たちがそうだから、日本人も韓国に強い関心を持っていると彼らは考える。韓国マスコミの東京特派員が伝える「日本で韓流ブーム大爆発」といった記事は、彼らに自分たちの見方の正しさを確認させるのだ。
そして、韓国の2年前の国会議員選挙は「対日」を主要争点にしたから、今回の日本の参院選も「対韓」を主要争点とするはずだと、「K標準思考」は進展する。
文在寅(ムン・ジェイン)前政権は自ら対日関係をハチャメチャにしたのに、手前勝手な対日関係改善(=ホワイト国への復帰)を目指した。選挙中は反日を煽ったのに、選挙後は「日本に手を差し伸べた」(=韓国マスコミの常套句)。
岸田政権はいま、保守派に媚びるため韓国に冷淡だが、選挙で勝利すれば、韓国が差し出した手を強く握り返してくるはずだ―。実は、日本の衆院選の際も、韓国の主要マスコミはほぼ同様の予想を掲げていた。
予想が外れても決してひるまないのが「K標準思考」の特徴だ。外れた原因を、想定外の要因(=例えば、安倍派の勢力温存)に求め、予想そのものは正しかったと言い張る。だから、今回もまた「参院選が終われば…」と同じ展望を語るのだ。
どうやら選挙中に、NATO(北大西洋条約機構)首脳会議の脇で、日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国首脳会談が行われるようだ。日韓首脳会談にこだわっていた韓国とすれば、「2国間協議の拒否」であり、面白くない。
が、それも「K標準思考」からすれば、参院選対策に他ならない。何のためのNATO首脳会議なのかという視点はどこにもない。
韓国が「K標準思考」から脱却するには100年はかかるだろう。 (ジャーナリスト・室谷克実)
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