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勝者のワザ 徹底した低弾道ショットでリンクスコース攻略 パリ五輪の金メダル獲得に続いての栄冠 全英女子オープン優勝、リディア・コ

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月1日 10時0分

今年最後のメジャートーナメントである全英女子オープンをリディア・コが制した。パリ五輪の金メダル獲得に続いての栄冠であった。舞台は、ゴルフの聖地セントアンドリュース。

海沿いの砂の荒れ地で牧童たちが木の棒で石ころを打ち転がし、動物が掘った穴に入れることを競った遊びがゴルフの原点とされる(他説もある)。転がして遊ぶ〝地上戦〟から、やがて羽毛球やガッタパッチャーと呼ばれるゴルフボールが作られるようになり、木の棒から先端部にヘッドがつき、ゴルクラブへと進化していった。道具の進化は、地上戦だったゲームを〝空中戦〟へと変えていった。

さて、全英女子オープンである。海風が吹き抜けるコースで、リディア・コは、徹底した低弾道のショットで風対策を講じた。低弾道の方が、風の影響を受けにくい。速く着弾させ、後は転がして狙ったエリアで止まるようにする。キャリー160ヤード、ランが50ヤードなどといった割合のショットも駆使した。グリーンを狙うショットでは、ピンが手前で転がるスペースが狭ければフェアウエーに落としてから転がってグリーンに届いていくような戦術も用いた。

ティーは低め。ドライバーのヘッドをセットしたとき、クラブ頭頂部の高さがボールの高さと同じぐらいになるようにするのが、低めの目安になる。低いショットを打つなら、ティーアップを低くするのが最も手っ取り早い。アマチュアゴルファーでも、これは変わらない。この場合、ボール位置はスタンスの中央に近くなるようにしよう。フォロースルーは高く、大きくとらずに、低い位置で止める。つまりリディア・コは、空中戦と地上戦を織り交ぜることによって、セントアンドリュースを攻略したのである。

アマチュアゴルファーがドライバーで風の日用の低い弾道のショットを身につけようとするなら、低いティーアップのボールを打つ。さらに、ティーアップせずにマットの上に置いたボールを打つ練習も効果的だ。高く打ち出そうとするとダフリ、トップのミスになるから、わかりやすい。

■Lydia Ko 1997年4月24日、韓国ソウル生まれ。6歳でニュージーランドへ移住。ゴルフは5歳から始め、14歳9カ月でオーストラリアのツアー大会で優勝。同8月には米女子ツアーで史上最年少となる15歳4カ月で勝利を挙げた。13年プロ転向。史上最年少の17歳で世界ランキング1位となった。エビアン選手権をメジャー史上最年少記録となる18歳4カ月で制するなど、メジャー3勝を含む米ツアー通算21勝。五輪はリオで銀、東京で銅、パリで金メダル。165センチ。

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