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志らべのユー、次なに見る 吉沢亮のスマートな顔だからこそ一層響く主人公の反抗期 U―NEXTで配信中、映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月18日 15時0分

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(夕刊フジ)

U―NEXTで配信が始まったばかりの映画が「ぼくが生きてる、ふたつの世界」です。

障害を持つ人が出てくる映画をそれほど見てきたわけではないのですが、こういう視点の映画があったのかと感心する、というよりもちょっと痛い気持ちにもなった映画ですね。

この映画、10代の若者が見ると分かりづらいでしょうが、アラフィフの私が見ると、すぐに90年代の映画だということが分かります。大きな基準は携帯電話の出現ですな。あとは街の雰囲気。主人公の五十嵐大は両親の耳が聞こえないというだけでいたって普通の少年です。普通の少年なだけに、反抗期がやってくるわけです。私を含めて多くの人が、耳が聞こえない両親を持った少年に反抗期があることにちょっとした意外性を感じてしまうかもしれないです。「親が耳聞こえないのにそんなこと言う?」と思ってしまうんじゃないでしょうか。反抗期が深く長かった、後に立川流の落語家になるような私は、ズキっとしてしまったのです。自分の両親が障害を持っていたとしたら、自分もあんな風になっていたんじゃないか? と。いやいや、両親の耳が聞こえなかったらもっと心優しい人間になっていくでしょ、とも思うのですが、それは見ている側の願望でしかない気がするんですね。私はどっちだろうと、見ながらずーっと心がざわついておりました。

呉美保監督が五十嵐大による自伝的エッセーを映画化したものなんだそう。だからこういった状況が本当のリアルなんだと思います。そして、主人公を演じる吉沢亮が、耳の聞こえない両親のもとで育ったコーダとして、青年の心の軌跡を実に見事に表現していると思います。まあ、「90年代にあんなスマートな顔した人っていたかな?」など反抗期が長かった私は思うのですが、スマートな顔だからこそ、母親に辛く当たる様子がより一層響くのです。

単なるヒューマンドラマではありませんぞ。 (立川志らべ)

※配信は予告なく終了している場合もあります

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