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井上ヨシマサ ヒットメーカーの仕事術 AKB48でミリオン連発の井上ヨシマサ「Everyday、カチューシャ」で詞やアレンジをめぐり秋元康氏と衝突…震災で紆余曲折

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月14日 10時0分

2012年の日本レコード大賞の舞台でパフォーマンスを披露するAKB48(夕刊フジ)

今年、井上ヨシマサが作編曲を手がけたAKB48「カラコンウインク」と「恋 詰んじゃった」が連続でチャートの1位を獲得した。井上がこれまでAKB48グループに提供した作品は約80曲。プロジェクトに関わるきっかけはプロデューサーの秋元康からの熱烈なオファーだった。

「彼女たちが劇場で活動を始めた2005年のことです。『上演曲が足りないから書いてほしい』と。CDにならない限り、作家には一銭も入ってこないのですが、それをガチでやっている秋元さんからの指名に応えたいと思いました」

以後、井上はAKB48が初めて1位を獲得した「RIVER」(09年)、初ミリオンの「Beginner」(10年)、レコード大賞を獲得した「真夏のSounds good!」(12年)など、代表曲の多くを手がけプロジェクトの中心人物となる。

「僕は売るための音楽ではなく、自分がよいと思える楽曲を作りたい。秋元さんとはその意識を共有できているので、創作に関してはお互いに妥協せず、密な仕事をさせていただいています」

11年の「Everyday、カチューシャ」では詞やアレンジをめぐり秋元とたびたび衝突。最終段階で東日本大震災が発生するなど紆余曲折があった。

「震災直後に明るい曲を出すことにためらいもありましたが、聴いた方が一瞬でも笑顔になってもらえたらと。実際、東北を何度も訪問したAKB48は被災された方に元気と勇気を届けていたので、出してよかったと思っています」

最新アルバム「再会 ~Hello Again~」では、「Everyday~」をOGの高橋みなみと、「サステナブル」(19年)をやはりOGの矢作萌夏とデュエットしている。あまたの人気者を生み出してきたAKB48劇場はリニューアルのため9月1日でいったん閉館。12月に改修後のこけら落とし公演を行うが、井上はファンと関係者への感謝を込めたメモリアルソング「僕の居場所」をSNS上で公開した。

「この冬には40周年記念アルバム第2弾としてAKB48グループに提供した作品をセルフカバーしたアルバムを、そして周年のフィナーレとなる来年7月までにもう1枚、アルバムの発表を予定しています」

ヒットメーカーの活躍はこれからも続く。 =おわり (濱口英樹)

■井上ヨシマサ(いのうえ・よしまさ) 1966年、東京生まれのシンガーソングライター、作編曲家、音楽プロデューサー、大阪芸術大学客員教授。幼い頃からクラシックやジャズを学び、中学時代にテクノバンド「コスミック・インベンション」でプロに。85年から作編曲家としても活躍を始め、2012年、AKB48「真夏のSounds good!」で日本レコード大賞受賞。作家活動40周年を記念した第1弾アルバム「再会 ~Hello Again~」が好評発売中。

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