ニュースの核心 総裁選〝3強〟と日本の未来予想図 石破氏、国会議員に支持者少なく 進次郎氏、国家観に危うさ 高市氏、核武装問題に斬り込んで
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月14日 10時0分
経済社会の非効率な部分を見直すのはいいとしても、もっとも大事な国家観に危うさを感じる。
高市氏、日本の核武装問題に果敢に斬り込んでもらいたい
高市氏は「日本列島を強く豊かに」と訴え、政策面でも安定感がある。麻生太郎副総裁が土壇場で支持に回る可能性が取り沙汰されているが、そうなれば、地方票だけでなく、国会議員票も積み増しが見込めるだろう。
あえて注文を付けるとすれば、彼女には、日本の核武装問題に果敢に斬り込んでもらいたい。安倍元首相はロシアがウクライナに侵攻した直後の2022年2月、テレビの生番組で「米国との核共有(シェアリング)を検討すべきだ」と訴えた。
中国、ロシア、北朝鮮という核を保有する独裁国家に囲まれた日本は、本当にあるかどうかも分からない「米国の核の傘」に頼っているだけでは、安全を確保できない。
出馬会見では、記者の質問を受けて最後に「(非核3原則の『持ち込ませず』について)しっかり議論すべきだ」と語った。それでも、腰が引けている感は否めない。保守派を自認するのであれば、安倍元首相の遺志を継いでほしい。
長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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