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こだわりの極意 すげ~のばっか〝ネトフリドラマ〟 実際の冤罪の話、名を連ねるビッグネームも吹っ飛ぶ秀逸さ「ボクらを見る目」(When they see us)

zakzak by夕刊フジ / 2024年11月13日 11時0分

これが実際にあった事件だということに驚愕(きょうがく)した。それが、Netflixのドラマ「ボクらを見る目(When they see us)」だ。

始まりはよくある刑事ものクライムサスペンスかと思いきや、1989年にセントラル・パークで起きた凄惨(せいさん)なレイプ事件の深い深い冤罪(えんざい)の話。

プロデューサー陣にオプラ・ウィンフリー、ロバート・デ・ニーロら超ビッグネームが名を連ねるが、途中からそんなことは吹っ飛ぶくらいの秀逸なドラマになっている。

4話完結なので、一気に観るのもさほど大変じゃないというより、止められなくて、あっという間に観ちゃう。これは演技だと分かっていながら、俳優陣、特に若者たちの絶望の表情に、見終わった後、なんとも言えない憤りと不快感が残った。

警察機構と少年たちを弁護する双方の、カタチの異なる正義とプライド。1990年も目前のセントラルパークで多発するレイプ事件を根絶するという意気込みと執念は素晴らしいが、やり方がエグい。

途中からおかしいと気づいても、刑事も検察も誰もが、もはや降りることができない追い詰められた状況。当時のハーレムに住む人たちのどうにもならない、どうしようもないギリギリの生活。

80年代の終わりには、しょっちゅうニューヨークに行ってセントラル・パークもよくふらふらしてたけど、こんなひどいことが起きてたなんて。

それにしてもNetflixはすげ~ドラマばっかやんな~!

■髙嶋政宏(たかしま・まさひろ) 俳優。1965年10月29日生まれ。東京都出身。87年、俳優デビュー。Netflix「トークサバイバー2」に大統領役で出演。映画では「KINGDOM 大将軍の帰還」、「もしも徳川家康が総理大臣になったら」が公開中。

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