岩屋外相を待つ〝針のむしろ〟トランプ大統領就任式 中国「すり寄り」姿勢、対中強硬の国務長官候補・ルビオ氏がクギを刺す?
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月18日 15時0分
石破首相は昨年11月に南米を訪問した際、帰国途中にトランプ氏との会談を模索したが実現しなかった。安倍晋三元首相の昭恵夫人がトランプ夫妻と面会したことをきっかけに、今年1月中旬の会談日程が示されていたが、結局、大統領就任後となる2月以降で首脳会談を調整している。
山上氏は「石破首相は招待されたのかどうか不明だが、もし呼ばれていないのだとすれば、関係をつくれていないことの裏返しだ。日本外交にとってマイナスだといえる。各国の競争が厳しい世界で、石破首相がトランプ氏と会っていないことで、米国との関係づくりに出遅れている」と指摘する。
山上氏警鐘「首相2月訪米では危機感足りない」
トランプ政権でカウンターパートとなるルビオ氏との会談が実現した場合、岩屋氏の言動も注目されそうだ。
岩屋氏は昨年12月に訪中し、王毅外相兼政治局員と会談した。その際、中国の富裕層を想定し、中国人向けに10年有効の査証(ビザ)など発効要件を緩和すると表明した。日本でも中国への「すり寄り」だとして物議を醸し、自民党内からも苦言を呈された。
対照的なのがルビオ氏だ。15日の上院外交委員会の公聴会で「中国共産党率いる中国は、米国がこれまで直面した中で最も強力かつ危険な敵だ」と、改めて旗幟(きし)鮮明に対中強硬の姿勢を打ち出している。
山上氏は「岩屋氏はルビオ氏との関係をしっかり構築すべきだが、トランプ政権は対中国を最優先事項にしている。中国高官と満面の笑みで会い、ビザを緩和した岩屋氏の『親中』的姿勢に対し、ルビオ氏は『一体どこを向いているのか』と、座標軸がずれていることにクギを刺してくる可能性はある。石破政権に危機感はないようだが、2期目のトランプ氏は自信を持ってホワイトハウスに戻ってくる。石破首相の訪米が2月というのでは危機感が足りない」と警鐘を鳴らした。
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