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歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡 「この歌の持つメッセージを伝えたい」明菜本人が強い要望、カップリングに〝ライバル〟松田聖子の「瑠璃色の地球」を異例の選曲

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月20日 6時30分

明菜も積極的に活動していた(夕刊フジ)

ユニバーサルミュージックへの移籍第2弾シングル「Days」(2003年4月30日発売)で、中森明菜は自らプロモーション・ビデオ(PV)の企画から原案、主演、衣装プロデュースまでを手がけた。一人4役に初チャレンジしたPVは7つの殺人事件を題材にしたミステリードラマで、明菜の熱のこもった演技も話題を呼んだ。

「この前年の02年、浜崎あゆみの『Voyage』がドラマ仕立てのPVとして話題になりました。そもそも、これは楽曲に基づいて浜崎の出演で創作された40分間の短編PV『月に沈む』でしたが、ファンの間では浜崎の新たな一面をアピールしたPVだと注目されたのです。当時、浜崎は24歳で明菜が37歳。一回りほど年齢の違う明菜が、浜崎をどの程度意識していたかは分かりません。ただこの年の年末、浜崎が司会するバラエティー番組『ayu ready』(フジテレビ系)に明菜が出演したんです。2人の顔合わせは初めてでしたが、明菜にとって、浜崎との出会いが大きな刺激だったことは確かで、自らの新曲発売にあたり、PVを考えるキッカケになった可能性は十分に考えられます」(当時を知るスポーツ紙の芸能記者)

新曲のPV制作に限らず、この年の明菜は意欲的だった。「Days」の発売から2週間後の5月14日にはバラードアルバム「I hope so」を発表した。

明菜はデビュー以来、「夢を見させて」(1983年)や「忘れて…」(91年)をはじめ「光のない万華鏡」「陽炎」(93年)、「Tokyo Rose」(95年)など5作品で作詞を担当している。しかし「I hope so」では、先行シングルの「Days」を含め、タイトル曲の「I hope so」、「Voil」「虹」と14曲中4曲で作詞を手がけた。

明菜にとっては、まさにデビュー以来のチャレンジだったとも言えなくもないが、レコーディングもタイトだった。

アルバムの完成後、明菜は新曲とアルバムに関してスポーツ紙に意気込みを語っている。よほど思い入れがあったに違いないが、明菜自身はレコーディング中の慌ただしさに「逃げ出したくなるような瞬間もありました」と振り返っている。

その上で「切羽詰まった時間の中、詞の世界に入り込むことで力が湧いてきました。やはりスタッフを含め、アルバムを楽しみに待ってくれているファンの気持ちを裏切っちゃいけないという、何か責任感のようなものが大きかったように思います」と語っている。芸能界でも「完璧主義者」として知られてきた明菜らしい一言だった。

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