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野球殿堂入りも〝イチ流〟貫く イチロー氏、通知式のみ出席 王貞治氏、満票選出にならず「ひねくれものがいるんだねえ」

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月17日 11時29分

野球殿堂入り通知式で記念写真に納まる、前列左からイチロー氏、岩瀬仁紀氏、野球殿堂博物館理事長の榊原定征氏、掛布雅之氏、富沢宏哉(富澤宏哉)氏、後列左から王貞治氏、森繁和氏、原辰徳氏、友寄正人氏=野球殿堂博物館(夕刊フジ)

2025年の野球殿堂入り表彰者が16日、野球殿堂博物館で発表された。選手としての功績をたたえるプレーヤー表彰で、日米通算4367安打を記録したイチロー氏(51)=米大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が有資格1年目で選出。期待された史上初の満票選出には26票足りなかったが、晴れの通知式でも〝イチ流〟を貫いた。

「日本で9年、アメリカで19年選手としてプロ野球選手生活を過ごしました。にも関わらず、日本の野球殿堂へ迎え入れていただいたこと、大変感謝申し上げます」とイチロー氏は第一声。

有効投票数349中の323票で史上6位となる92・6%の得票率。資格獲得初年度での選出はスタルヒン、王貞治、野茂英雄、工藤公康、金本知憲、松井秀喜に続く史上7人目だった。

06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で監督と選手としてともに世界一に輝いた王氏はゲストスピーカーとして登壇。満票での選出を「当然、期待していた」とした上で「どこにでもひねくれものがいるんだねえ」と半ばあきれながら語った。

かく言う王氏も1994年の競技者表彰でイチロー氏をわずかに上回る93・2%で史上5位。「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄氏ですら史上11位の90・1%にとどまっていることを考えれば、満票選出は実現不可能なのかもしれない。

「野球界にとって特別な存在」と世界の王も語るイチロー氏は、第5回WBCを制した栗山英樹監督の後任として日本代表監督候補に挙がった。

次は指導者として日本球界復帰が期待されるところだが、王氏は「われわれはそういう思いを持つけれども、彼はそういうところに縛られない。彼が決めることだから」と冷静な見方を示す。

選手としての功績は文句ない一方で、この日は殿堂入りした岩瀬仁紀氏(50)と掛布雅之氏(69)が会見を行ったのに対し、イチロー氏だけは野球殿堂博物館での通知式のみ出席。これは事前に通達されていたが、一人だけ会見場に姿を現すことはなく〝イチ流〟は健在だった。

オリックスばかりかマリナーズでも独自のスタンスを貫き、チームメートとの軋轢を生むことがあったが、こういった対応が、7人を連記する投票法でありながら、26人も票を投じなかった原因の1つといえるかもしれない。

21日(日本時間22日)の米国野球殿堂入り発表でも日本選手初の選出が確実視されるイチロー氏は、将来の日本球界にどんなインパクトを残していくのか。 (片岡将)

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