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令和を変える!関西の発想力 秀吉による「醍醐の桜」をARで 「桜ミク」が次世代に伝える魅力 大阪中之島美術館「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」

zakzak by夕刊フジ / 2024年7月5日 6時30分

スマホの中で桜ミクが舞う「醍醐の桜AR」(夕刊フジ)

夢のような光景がリアルに浮かび上がる仮想現実(AR)の世界。最近では技術が発達して、身近な百貨店や地域のイベントでも楽しめるようになりました。

そんな中、大阪中之島美術館(大阪市北区)で開催中の「開創1150年記念 醍醐寺 国宝展」に、ちょっと見逃せないARが登場しました。会場内の指定エリアでQRコードを読み取ると、スマホやタブレットに初音ミクの派生バージョン「桜ミク」が現れて、豊臣秀吉が醍醐寺に植樹した「醍醐の桜」をARで見せてくれるというのです。ということは、あの有名な「醍醐の花見」をARで疑似体験できるかもしれません。期待を膨らませて、大阪中之島美術館へ向かいました。

会場に入ると、世界遺産・醍醐寺の国宝や重要文化財がズラリ。大阪で初めて国宝14件、重要文化財47件を含む寺宝90点が一挙に公開されるらしく、会場は荘厳な雰囲気に満ちています。

醍醐の桜がARで楽しめるエリアは、会場のほぼ真ん中あたりにありました。休憩のベンチが置かれたスペースに、桜ミクが大きく描かれた看板と黒い木のオブジェが設置され、「スマホやタブレットで看板のQRコードを読み込んで黒い木に向けてください」といった案内が書かれています。

さっそく指示に従ってスマホを黒い木にかざしてみました。すると、画面に満開の醍醐の桜が現れて、桜ミクがヒット曲「千本桜 feat.初音ミク」のメロディーとともに舞い始めました。その舞い方はなんとも艶っぽく、会場を満たす国宝の重厚感と相まって、歴史と未来の間に立っているような、不思議な感覚に陥ります。

その上、今回披露されている桜ミクの衣装はスペシャルバージョン。大阪中之島美術館の建物をイメージした黒地に、醍醐寺を象徴する五七の桐の紋をあしらった着物で、醍醐の桜のピンク色を背景に、桜ミクを一段と際立たせています。この特別な桜ミクの姿は、醍醐寺の魅力とともに、若いファンたちの心に焼き付くことでしょう。ARと桜ミクが、次元を超えたハブとなって、醍醐寺の魅力を次世代に伝えているのです。

そういえば約400年前、応仁の乱で衰退していた醍醐寺を救ったのは、当時の次元をはるかに超えた秀吉でした。時代は変わっても、文化を語り継ぐ仕組みは同じなのかもしれません。事業継承の参考にもなりそうです。同展は8月25日まで開催中です。 (地域ブランド戦略家・殿村美樹)

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