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兜町地獄耳 金融所得課税の強化言及でマーケットに「石破=株安」の方程式 経験則あてにならない短期投資家泣かせの相場続く

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月11日 6時30分

証券ライター 日経平均が戻り歩調を強めたことで期待されていた9月相場だったが、4日には前日比1638円安という今年3番目の下げ幅を記録してしまった。

証券アナリスト 米国の景気減速懸念や円高などが下げの要因とされているが、そもそも例年9月は、相場が軟調な月として知られている。たとえば、米国の主要株価指数「S&P500」の月別騰落率(1900年~2023年)では、9月はマイナス0・85%で12カ月の中ではワーストワンというデータもある。

ライター もう少し詳しく教えてくれないか。

アナリスト そのほか12カ月の中で下げている月は、2月(マイナス0・37%)と5月(マイナス0・10%)だ。それ以外の月は上昇している。

ライター なるほど。しかし、ワーストワンの9月でも下落率は0・85%なんだな。先日の日経平均1638円安は、下落率にするとマイナス4・24%、8月5日の大暴落ではマイナス12・40%(4451円安)だったから、それと比べると0・85%なんて誤差の範囲だ。

アナリスト 最近の日本株市場は異常だよ。長年、アナリストをやっているけど、こんなむちゃくちゃな相場は初めてだ。

ライター 出てくるニュースも株価にネガティブなことばかりだ。先日は、自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長が、金融所得課税の強化に言及した。その後、「今ではない」と発言を修正したが、マーケットには「石破=株安」の方程式が出来上がってしまった。

アナリスト 過去にも、岸田首相が金融所得課税の強化に言及し、株式市場が急落した経験があるんだから、もう少し気を使ってほしいものだ。

ライター そういえば、元衆院議員の杉村太蔵氏がテレビで、「高市(早苗)総理が誕生したら、日経平均株価は7万円行く」と発言したこともニュースになっていたな。

アナリスト どうだろう。条件付きだけど、高市氏も金融所得課税の強化には前向きだからな。

ライター 「ポスト岸田」と本命視されている小泉進次郎氏はどうだ?

アナリスト これは専門家の間でも意見が分かれるところだ。とりあえず、環境関連の銘柄は上がりそうだけど……。

ライター いずれにしても、9月相場はまだ先が長い。気が抜けないな。

アナリスト ただ、9月を過ぎれば、年末までは株高の傾向がある。ここから大きく下げたところは絶好の買い場になると考えている。安いところを仕込んで、じっくり抱え込む戦略だ。

ライター 短期投資家泣かせの相場だな。本来なら、相場が激しく上下しているところが短期投資家の腕の見せ所なんだけど、知り合いの専業トレーダーはほぼ全滅で、みんな負けている。

アナリスト 今年の相場は過去に例のない動きをしているから、これまでの常識は通用しないよ。

ライター だとしたら、過去の経験則もあてにはならないかもな。

アナリスト しばらくはおとなしくしていることだな(笑)。

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