募金額ダウンは必至か ２４時間テレビ、旧ジャニ色薄まり…ファンの〝バックアップ〟期待できない？ 着服問題も追い打ち

２４時間テレビといえば水卜アナだが…（夕刊フジ）

今年の「２４時間テレビ」（日本テレビ系）はこれまで２０年以上も旧ジャニ勢が務めてきたメインパーソナリティーが廃止される。そんな中、注視されているのが今年の募金額という。

今年の「２４時間テレビ４７」は８月３１日～９月１日に放送される。放送開始当初から掲げてきた「愛は地球を救う」のテーマを、今年は「愛は地球を救うのか？」と変更。番組の顔であるメインパーソナリティーも廃止する。

メインパーソナリティーは、長年旧ジャニーズ事務所（現スタート・エンターテイメント）の所属タレントが務めてきたが、昨年来の性加害問題の影響も取り沙汰されている。民放テレビ局の情報番組スタッフは語る。

「同番組のプロデューサーは『そもそも（メインパーソナリティーという）肩書って何だろう、と。肩書が先行するのは２４時間テレビの本質ではないと思う』と説明。一方、ジャニーズ事務所の性加害問題や系列局による募金の着服問題の影響について問われると、『そういったものを含め、どうあるべきかを考えました』と否定はしませんでした」

嵐の相葉雅紀（４１）の出演が決定していることから、完全に旧ジャニ勢を排除するわけではないものの、今年は旧ジャニーズ色を薄める狙いが見て取れる。

とはいえ、同局のこの決断が色濃く影響を及ぼしそうなのが募金額だという。番組には昨年の約８億２１００万円をはじめ、毎年多額の寄付金が寄せられている。同局の番組に携わる放送作家はこう話す。

「毎年、莫大な額の募金が集まりますが、実際はメインパーソナリティーを担当する旧ジャニーズタレントのファンによる〝バックアップ〟も少なくないと言われています。なので今年は、例年に比べると募金額がダウンするのでないかと業界内ではもっぱらです」

実際、過去の募金額をみると、東日本大震災が発生した２０１１年が約１９億８６４１万円で歴代最高額。２位の１９年（約１５億５０１５万円）、３位の１３年（約１５億４５２２万円）はいずれも嵐がメインパーソナリティーを務めており、募金額に影響を及ぼしている可能性は否定できない。

着服問題をめぐっては鳥取県警が２２日、業務上横領容疑で、系列局の元男性局長を書類送検したが、その余波も当然影響するだろう。

状況は厳しいと言わざるを得ない。