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志らべのユー、次なに見る 粋の美学で描いた純度100%のラブストーリー 20年前と同じように心の奥深くにグッと刻まれる映画「八月のクリスマス」

zakzak by夕刊フジ / 2024年8月17日 10時0分

© SIDUS PICTURES(夕刊フジ)

韓国の映画「八月のクリスマス」を約20年ぶりに見ました。20年前と同じようにグッとくる作品でした。

私が入門した2000年前後に、家元・立川談志はこの「八月のクリスマス」を大いに評価しておりました。単純に言うと好きだったんですね。まだまだ「冬のソナタ」も韓流ブームも起こる以前のことです。韓国の映画が大きく話題になることはなかったのです。ですから私も見慣れない韓国映画を半信半疑で見たのですが、たまらなかったです。純度100%のラブストーリーを粋の美学で描いているのです。

ソウルで小さな写真店を経営する青年・ジョンウォン。彼は写真の現像がきっかけで、素直で純粋な女性・タリムと知り合います。タリムは次第にジョンウォンに惹かれ、ジョンウォンも彼女の好意に応えようとします。しかし、彼は難病で余命いくばくもない身の上で…。

正直なこと言うと、余命◯年、という設定のドラマが嫌いです。だって、そんなの悲しいに決まっているじゃないですか。泣くに決まっていますよ。それを「泣ける」なんて宣伝されても当たり前だい! と思うわけです。だから、余命の設定のあるドラマを描くには細心の注意を払ってもらいたいものです。監督の美意識が最も問われるんじゃないでしょうか。

「八月のクリスマス」は安易に泣かせようなんて描き方をしていないのです。それでいながら心の奥深くにグッと刻まれるのです。

だから見たのは20年前でも激しく印象に残っています。ただ、20世紀の作品です。街には写真屋さんというのが少なくなりました。そして、この映画にはまだインターネットが登場しません。そして、韓国という国もずいぶんと変わりました。この当時は韓国コスメなんて有名ではないし、韓国の映画もアイドルも世界的なものではなかったですからね。こんな純愛を描けるギリギリの時代だったのかも?

ヒロインのシム・ウナが2001年に引退していたことを今さら知り、私の心はさらにキュンときてしまいました。 (立川志らべ)

※配信は予告なく終了している場合もあります

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