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予算案と「選択的夫婦別姓」を取り引きか 石破首相に〝危うい兆候〟熟議の姿勢は見えず「時間はあまり残されていない」発言に反論続々

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月20日 15時30分

選択的夫婦別姓は、強制的な親子別姓や兄弟別姓につながる。

産経新聞が元日報じた小中学生(約1950人)への調査では、ほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えていた。将来、自分が結婚した際の別姓も「したくない」との回答が6割にのぼった。

野田氏はNHK番組で、懸念される子供の姓選択について、「兄弟でどうのがあるが、家族で決めればいいことで政府が決めることではない。そういうことも含め選択的であるべき」と指摘したが、自民党ベテラン議員は「国民への無責任な丸投げ」と指弾する。

一方、共産党の田村智子委員長は「ジェンダー平等を進めていくうえで不可欠だ」と強い意欲を示した。

石破首相の「時間はあまり残されていない」という発言を受け、与野党議員がX(旧ツイッター)で発信した。

自民党の佐藤正久参院議員は19日、「時間は残っていない? 何の時間が残っていないのか? 不明。国民的議論もまだまだという感じが正直あるし、子供の意見もあると思う」と発信した。

岩田氏「石破首相は保守ではなく〝保身〟だ」

参政党の吉川里奈衆院議員も同日、「早急に?? 時間がない?? ほとんどの国民は必要としていない。まずは国民の手取りを増やしてから言うべきでしょう。どうか早急に、お願いします」と書き込んだ。

なぜ、石破首相は夫婦別姓の議論で先走るのか。

政治評論家の有馬晴海氏は「自公与党は過半数を欠く以上、予算や法案について野党の合意が必要だ。昨年の補正予算も、野党に迎合して通してもらった。一方で、政権維持には夏の参院選を切り抜けないとならない。『夫婦別姓』や『103万円の壁』など、世論の関心の高く、野党が主張する政策で存在感を示し、成果をアピールする必要がある。支持率があがれば、衆院選とのダブル選挙の目が出てくるという計算もある。それまではひたすら、野党との協調を図るしかないだろう」と分析する。

自公与党が衆院で過半数割れするなか、自民党は17常任委員長のうち、政府の予算案を審議する重要ポストの8ポストを野党側に配分し、予算委員長は立憲民主党が握った。通常国会で審議される新年度予算案も、「生殺与奪」を握られているともいえる。

ただ、夫婦別姓という社会の根幹にかかわるテーマが政局化している形だけに、懸念の声もあがる。

政治学者の岩田温氏は「石破首相は『保守政治家』を自任しているが、100年以上続いてきた制度を慎重な議論をせずに政局のために軽々しく変えようとしている。保守ではなく〝保身〟だ。参院選では保守層の自民党離れがさらに進むとも予想され、保身にすらならないかもしれない」と突き放した。

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