巨人、CSまで〝空白の2週間〟も歓迎 吉川尚輝の回復に期待 試合勘失われる心配も「しこたま試合してきたから」前向き阿部監督

トロフィーを手に万歳の阿部監督（中央）。左隣の吉川は故障を押して初の全試合出場を果たした＝2日、東京ドーム（夕刊フジ）

4年ぶりのセ・リーグ王者となった巨人は、今季最終戦となった2日のDeNA戦（東京ドーム）を白星締め。16日に初戦を迎えるクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージまで、約2週間の調整期間に入る。

「勝って終われて最高です！」と声を張り上げた阿部慎之助監督（45）。これでCSまでしばらく真剣勝負から離れ、試合勘が失われる心配もあるが、「ここまでしこたま試合してきたから。2週間そこらで消えちゃうとは思わない」。シーズン最終盤まで優勝争いの緊張感が続いたことを前向きに捉える。

逆に2週間の空白には大きなプラス面も。吉川尚輝内野手（29）は9月26日のDeNA戦で自らの肘で脇腹を打撲し負傷して以降、痛み止めを飲みながら強行出場。自身初の全試合出場を達成するためこの日も「3番・二塁」で先発し、1回の打席で代打を送られ退いた。短期決戦のCSに向けて、阿部監督は「（吉川）尚輝が回復できるからね」と攻守の要の復活に期待を寄せる。

シーズン途中の加入で救世主となった助っ人野手、ヘルナンデスも8月の左手首の骨折から今月のフェニックス・リーグでの実戦復帰が予定され、日本シリーズに間に合わせたい考え。最強布陣で12年ぶりの日本一奪回へ向かいたい。　（片岡将）

巨人―DeNA25回戦（巨人16勝8敗1分、18時、東京ドーム、4万2238人）

DeNA000001100－2巨　人00300100×－4

（勝）　山崎伊24試合10勝6敗

（Ｓ）　大勢43試合1勝2敗29S

〔敗〕　石田裕12試合4勝3敗

（本）　オコエ3号②（石田裕）、オースティン25号①（山崎伊）