今日から始める10万円株 「再エネ海域利用法」施行で洋上風力関連株に再脚光 「東亜建設」「日立造船」「東京汽船」に注目
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月12日 11時0分
株式相場は8月初旬の乱高下以来、不安定な状態が続いている。足元の株式相場に不透明要因が蔓延しているからだ。株式相場では「不透明」という語が嫌われ、売りが出やすい。要因としては、日本の自民党総裁選と米国の大統領選という2つの選挙、さらには米国景気の動向が挙げられる。
この「波乱」はポジティブよりもネガティブな方向に傾きやすい。そう考えると、現在は積極的に買い向かうよりも「次に盛り上がる相場テーマ」を考えておくべきだろう。
最も期待度の高いテーマはデータセンター(DC)だが、こちらは高値近辺で投資家の手あかがべったりと付いているため、軽い気持ちで臨むのはハイリスク。ここは、次点としてDCの建設ラッシュで生じる電力需要の急増に注目したい。電力(エネルギー)は人気離散状態にある期間が長いテーマで、現時点で判明しているだけでも50件以上のDC新設が予定されている。ここ数年のうちに再び人気テーマとして浮上する可能性が高いと思われる。
電力関連の中でも、人気化が近そうなのは洋上風力だ。今年4月1日に施行された「再エネ海域利用法」で、関連ビジネスが活性化する可能性がある。準備段階を含めると、すでに23区域で計画が進行中。そこで、今回は洋上風力関連の10万円株を紹介したい。
「東亜建設工業」(1885)は、洋上風力設備の建設ラッシュが予定されている秋田県南部沖で、実証事業に着手した。株価は3月以降、下落傾向が顕著だが、テーマ株として注目されれば大幅上昇もあり得る。9万700円で購入可能(9日終値ベース、以下同じ)。
「日立造船」(7004)は、風力発電の実績が豊富なうえ、8月には浮体式基礎の量産化技術の開発を発表。業績への貢献はまだ先だが、株価は3月の高値から大きく下落しており、900円割れの局面があれば買いのチャンスか。9万4400円で買える。
曳航船大手の「東京汽船」(9193)は、洋上風力基地への作業員輸送船を手掛ける。すでに実証実験に参加しているが、株価は低迷中。洋上風力が株価浮上のキーワードになるかもしれない。最低購入単価は5万3900円。 (吉田礼音)
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