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ニュース裏表 平井文夫 本命「◎」高市氏、対抗「○」小泉氏、穴「▲」石破氏 自民党総裁選、三つ巴の大接戦 中盤情勢分析 意外に「第4の人」出現も!?

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月19日 6時30分

小泉氏(夕刊フジ)

自民党総裁選の情勢は投開票を27日に控え、現状では石破茂元幹事長、高市早苗経済安保相、小泉進次郎元環境相の3人が横一線でトップに並び、誰が勝つか分からないシビれる展開だ。

日本テレビと読売新聞がそれぞれ行った党員・党友への電話調査の結果は、どちらも、1位=石破氏、2位=高市氏、3位=小泉氏の順になっている。小泉氏の勢いが落ちているのは政策論争で「狙い撃ち」されていること、また自民党員は比較的年齢が高いということもある。

小泉氏は「選択的夫婦別姓」を1年以内に実現すると提案したが、保守系の高市氏、小林鷹之前経済安保相、加藤勝信元官房長官だけでなく、リベラル系とされる林芳正官房長官からも「慎重姿勢」を示され、同調したのは石破氏、河野太郎デジタル相の2人だけだった。

FNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞が合同で行った世論調査(14、15日実施)で、「選択的夫婦別姓」について聞いたところ「賛成」39%、「反対」12%に対し、「同姓を維持した上で旧姓使用を広げる」が47%でトップだった。読売新聞も同様の結果、また2年前の内閣府の調査でも同様の結果が出ている。

つまり夫婦別姓の実現は「時期尚早」ということが明らかになったのではないか。小泉氏は早くこの話を取り下げた方がいいと思う。小泉氏はこのほか、「解雇規制の見直し」についても提案したが説明が分かりにくく、高市氏ら政策通の批判を浴びた。この後、どう挽回するのか注目だ。

石破、高市、小泉3氏のうち2人が決選投票に残る場合、その組み合わせによって議員の動きも変わる。

まず、「石破氏vs小泉氏」の場合、菅義偉前首相の支援を受ける小泉氏が有利だろう。

「石破氏vs高市氏」の場合は、小泉支持票がどれくらい石破氏に行くのか、また石破氏と合わない麻生太郎副総裁が岸田派とともに高市氏を推すかどうかが焦点だ。「高市氏vs小泉氏」の場合も、菅氏と合わない麻生氏の動きで決まりそうだ。どちらも接戦になる。

今回は派閥単位では動かない人もいるので予想しにくいのだが、現状では「本命◎高市、対抗○小泉、穴▲石破」と印をつけてみた。その心は石破氏は議員票に苦労しており、勢いに乗った高市氏が少し疲れた小泉氏を「差す」のではないかということだが。いや、この馬券は難しい。

投開票まで10日を切った。政策論争は当初は党員票目当ての「人気取り政策」が目立ったが、その後は失言に対する攻撃、あるいは失言を引き出すような発言が増えてきた。

今後も人気の3強(石破、高市、小泉3氏)を引きずり下ろして自分が決選投票に残るべく、激しい政策バトルをしていただきたい。意外に「第4の人」が出てくるかもしれない。いずれにせよ、そのバトルに生き残った人こそ、新しい自民党総裁にふさわしい人だ。 (フジテレビ客員解説委員・平井文夫)

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