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石破首相〝大連立〟発言で新春の愚 早期会談見送りのトランプ氏はメローニ伊首相と会談 国民熱望「103万円の壁」協議も停滞

zakzak by夕刊フジ / 2025年1月6日 11時50分

石破茂政権の〝迷走〟が止まらない。新春早々、石破首相が放った「大連立」発言は、野党の総スカンをくらった。ドナルド・トランプ次期米大統領と各国要人が次々と会談するなか、就任式前の早期会談は見送られた。国民が熱望する「年収103万円の壁」引き上げも停滞している。2025年の干支「乙巳(きのとみ)」は、劇的な変化を暗示する。内政外交とも手詰まりの石破首相に打つ手はあるのか。

「大連立の選択肢はある」

石破首相は1日放送の文化放送のラジオ番組で、唐突に「大連立構想」をブチ上げた。ここに来て、発言は政局の色を強めている。

番組では、立憲民主党の野田佳彦代表や日本維新の会の前原誠司共同代表を「中道政治を目指し相通じるものがある」と持ち上げた。さらに今年、参院選や都議選が控えるなか、「内閣と衆院の言っていることに齟齬(そご)が生じたら、国民主権の原理原則で国民に問うてみようということだ」と述べ、予算案や重要法案が否決されれば、解散・総選挙に打って出る可能性をチラつかせた。

大連立は一歩間違えると大政翼賛会になる。内閣支持率が低迷するなかでの解散恫喝(どうかつ)にも、野党は白けムードだ。

野田氏は年頭会見で、大連立を「大きな危機があったとき考えられる選択肢。平時では考えていない」と否定した。維新の前原氏も「政策実現のために与党とは話し合うが、立ち位置は明確に野党だ」と強調した。

昨年の国会で、国民の手取りを増やす「103万円の壁」突破をめぐり、存在感を強めた国民民主党の榛葉賀津也幹事長も「石破首相は、言葉遊びをされない方がいい」「(衆参同日選挙など)本当にそういう覚悟があるのか。突然、『大連立』を言ってみたり。国のトップの発言は重い」と突き放した。

自民党執行部は「103万円の壁」で、「123万円」以上の譲歩はしないとの方針とされる。「178万円」を期待する国民には「裏切り」とも受け取られそうだ。

石破首相は外交でも「置き去り」を食いそうだ。

トランプ氏は4日、イタリアのジョルジャ・メローニ首相と米フロリダ州の私邸で会談した。

一方、石破首相は、「政敵」だった安倍晋三元首相の妻、昭恵さんの後押しもあり、トランプ氏との早期会談を目指したが、20日の大統領就任式前の日程は果たせない見通しだ。

何があったのか。

日米関係筋は「石破首相は出だしでトランプ氏側に忌避されたのが痛い。日本政府は面談が実現しなかった理由を『トランプ氏側の事情』と説明したが、実際はトランプ氏と接点がなかったことや、安倍氏の『政敵』だったことが響いた。リカバリーも稚拙で、日米関係は周回遅れになった」と指摘する。

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