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舟木一夫 出会いと別れの80年 先輩として大いに尊敬する美空ひばり 香山武彦を交えた鼎談では自らの経験を交え…姉が弟を優しく諭すように助言

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月7日 10時0分

美空ひばり(夕刊フジ)

舟木一夫と美空ひばりが初めて会ったのは、雑誌「月刊平凡」の1964年5月号の〝希望対談〟だった。

対談は舟木の希望だったが、ひばりの弟・香山武彦が舟木の大ファンで、「武ちゃんが一緒のほうが舟木君も緊張しなくて話しやすいでしょう」というひばりの心遣いから、東京・上野毛の〝ひばり御殿〟で対談ならぬ鼎談が実現した。

その時、ひばりは、①デビューの時の気持ちと歌い方は絶対に変えない、②時代劇は踊りを習うと腰がすわって型が決まっていい、③元気の秘密は何より健康が第一…など自らの経験を交えながら姉が弟に優しく諭すように話した。当時、舟木19歳、ひばり26歳、武彦20歳だった。

この鼎談から1カ月後、日本コロムビアのイベントでひばりらと北海道に行く飛行機で、隣に座ったひばりが「この字、なんて読むの」と聞いてきた。舟木は、若輩者に素直に知らないことを聞くことのできるひばりを〝すてきな人〟だと思った。

ある時、舟木が仕事で移動中、ひばりが新宿コマ劇場に出演しているのを思い出し、アポなしで楽屋を訪ねた。部屋にはファンから届いた鉢植えが点々と置かれていた。気になって勝手に化粧前に寄せたりして、結局15分くらいお邪魔した。

舟木いわく、「先輩として大いに尊敬しているからこそなんです。歌で分からないことがあったら三橋(美智也)さん、時代劇なら長谷川(一夫)先生や(大川)橋蔵先輩に聞けばいい。誰かのそばに寄るのが怖いとか言っていたら前に進まないでしょう」。

舟木は2016年に東京・新橋演舞場などでシアターコンサート「美空ひばりスペシャル~ひばりが翔んだ日々~」を行った。ひばりについて聞いた。

舟木は「ひばりさんは12歳の時にデビューして天才少女歌手と言われた。食べるものも着るものもロクにない時代。まさに大衆の中から生まれ、大衆に向かって歌い、大衆に熱狂的に迎えられた星です」と語った。 =敬称略 (おわり、大倉明) 【次週は「井上ヨシマサ ヒットメーカーの仕事術」です】

■舟木一夫(ふなき・かずお)歌手。1944年12月12日生まれ、79歳。愛知県出身。63年6月、「高校三年生」でデビュー。橋幸夫、西郷輝彦とともに〝御三家〟と呼ばれ、人気を集めた。歌手だけでなく、ドラマや映画などで活躍してきた。ツアー「コンサート2024」を開催中で、10月22日に大阪・フェスティバルホール、同月23日に神戸国際会館・こくさいホール、11月6日に東京・渋谷の「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)を予定している。

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