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旧文通費「ウソつき内閣」と維新、憲法改正「やるやる詐欺」と国民 岸田内閣〝糾弾〟政局見据え駆け引き激化 立民との連携も選択肢に

zakzak by夕刊フジ / 2024年6月12日 11時35分

岸田文雄首相=10日午後、国会(夕刊フジ)

岸田文雄政権の政治姿勢をめぐり、是々非々で臨んできた一部野党が反発を強めている。日本維新の会は、馬場伸幸代表と岸田首相が調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開などを義務付ける法整備で一致したため、自民党の政治資金規正法改正案に協調したが、法整備への消極姿勢があらわになり、馬場氏は「嘘つき内閣」と猛口撃を始めた。国民民主党も、岸田首相が重ねて強調してきた「(9月までの)党総裁任期中の憲法改正」が難しくなり、玉木雄一郎代表は「やるやる詐欺」と指弾した。一国の宰相や内閣が「嘘つき」「詐欺」と呼ばれるのは尋常ではない。終盤国会を迎え、岸田首相は四面楚歌(そか)に陥っている。

「岸田首相が合意事項をやらなければ『嘘つき内閣』と言っても過言ではない。約束が破られれば、最大限の力で自民党を攻撃する」

日本維新の会の馬場代表は11日、記者団の取材に語気を強めて語った。背景にあるのは「旧文通費をめぐる自民党の体たらく」(維新関係者)だという。何があったのか。

旧文通費は、給与にあたる歳費とは別に、国民の血税から国会議員に毎月100万円が支給されている。非課税のうえ、使い道が自由で「ブラックボックス」「国会議員の第2の給与」などと言われてきた。維新は「使途公開」と「領収書添付」を主張してきた。

岸田首相は、自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正への動きが遅々として進まず、国民の批判が高まるなか、唐突に維新へ接近した。岸田首相と馬場氏は5月31日、3項目の「政治資金制度改革の合意文書」を交わし、維新は自民党が提出した規正法改正案に衆院で賛成した。

ところが、自民党で国会運営を担う浜田靖一国会対策委員長は11日、旧文通費の運用見直しについて、「(今国会の改正は)日程的に見ると厳しい」との見通しを示した。前述の合意文書に期限は記載されていなかったのだ。

馬場氏は、自民党の対応に激怒し、「政治家同士が約束した。自民党がやらなければ、政治全体に不信感が生まれる。『嘘つきは政治家の始まり』になってしまう」「あぐらをかいて『参院でも賛成してもらえるだろう』という考え方は、非常に甘い」とブチ切れた。

憲法改正をめぐっても、岸田首相は国民民主党の玉木代表から激しい批判を浴びた。

岸田首相は、今年9月に迎える党総裁任期を念頭に「任期中の憲法改正」を重ねて強調してきた。ところが、10日の参院決算委員会では、これも「時間的制約」を理由に、「党として『最大限の努力』をしていく」と、後退したともとれる発言をしたのだ。

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