なにがあってもゴキゲンちゃん 「オー！マイガッ！」ハリネズミのかわいい顔からは想像できない…〝動物的〟元カレとの思い出

川村エミコ（夕刊フジ）

さて、ハリネズミカフェ「餌をあげてニコニコ作戦！」。すごく小さな芋虫をあげようとピンセットでつかもうとしたらなんと、芋虫がビヨンビヨン動くではありませんか！「ぎゃー！」。思わず声を上げてしまい店員さんが来てくれました。

「芋虫にびっくりしました。すみません」と謝ったところ、「生きているんです」と満面のスマイル！「ですよね！ありがとうございます！」

芋虫はピンセットでつかまれた体を右に左に思いっきり動かします！ハリネズミの前に芋虫問題勃発！芋虫をあげられなければ、ハリネズミの手のひら乗せは遠ざかるばかりです。心の中で「ぎょぇぇぇえ！」と叫びながら、芋虫をつかんでハリネズミにあげようとしたら、急に突進してきたのにビックリして、芋虫をオガクズの中に落としてしまいました。結局ハリネズミは自力で芋虫を探して食べていました。

なんとか直接渡したい！と、次は芋虫をハリネズミに近づけるのではなく、芋虫は置いた場所から動かさず、ハリネズミに気付いてもらうのを待つ作戦にしました。待つこと５分。鼻をヒクヒクさせてやってきました！お願い気付いて！

「きたー！！！」。世界陸上の織田裕二さん並みに心の中で絶叫です。ごはん成功です！ばんざ～い！ばんざ～い！と万歳三唱でございます。

いやいや、ちょっと待って！目的は手のひらに乗せることでした。その時です。ハリネズミのお尻から、ちょうどきなこ棒くらいのぶっというんちが出てまいりました！「オー！マイガッ！」です。かわいい顔から想像もできない思ったより太くてきなこ棒くらいある真っ直ぐなうんちです。ちゃんとくさいです。

突然、目の前で彼氏が歯を指でシィシィし出して、「わたしに嫌われたくて急にそんなことしだしたのかな？」とふと感じたことを思い出しました。わざとやってるなとすぐ分かりまして、「嫌いになったなら言ってくれたらいいのに」と。そういう意味では彼は動物的だったのかなぁ。「言葉にできない可哀想な人だったなぁ」。まさかハリネズミのうんちで思い出すとは！です。

うんちハリネズミとはオサラバして、次のハリネズミさんのところへ。３度目の正直！で「えいっ！」と言いながらすくったら手のひらに乗せることができました。女は度胸です。今日も今日とてゴキゲンちゃん！

■川村エミコ（かわむら・えみこ）　１９７９年生まれ。神奈川県出身。東京経済大学卒業。２００３年からピン芸人として活動し、０８年１０月に白鳥久美子とお笑いコンビの「たんぽぽ」を結成。１０年にフジテレビ系「めちゃ×２イケてるッ！」の新レギュラーに。現在は日本テレビ系「世界の果てまでイッテＱ！」などで活躍するほか、自身のＹｏｕＴｕｂｅ『おかっぱちゃんねる』も話題。「こけし」集めの趣味や、温泉ソムリエアンバサダー、夜景鑑賞士の資格も持つ。２３年から三浦市の〝みうら観光大使〟に就任。初の書き下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中。