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ぴいぷる 立川晴の輔 「笑点」メンバー抜擢、日テレ担当から「漏れたら破談」と冗談ぽくも…マジだと思いました 52歳新人、晴れやか新風

zakzak by夕刊フジ / 2024年12月25日 11時0分

落語家の立川晴の輔(夕刊フジ)

今春、国民的人気番組「笑点」(日本テレビ系)の大喜利コーナーの新メンバーに抜擢され、8カ月が過ぎた。

「最初の4カ月は必死でしたが、初めての地方収録は盛岡市でした。それがまるで会社の研修旅行のようで、笑点メンバーに少し近づけたかなという感覚になりました」

2013年春に「笑点特大号」(BS日テレ)の若手大喜利に初めて出演したときは二ツ目で、志の吉だった。新たなスタートとなった「笑点」のオファーはどのように届いたのか。

「2022年で50歳になり、10年間お世話になった若手大喜利は卒業しようと思い、(特大号の)プロデューサーさんに相談。昨年6月でひと区切りと思っていました。ところが夏頃に『若手大喜利のことで』と呼ばれたんです」

日テレに出向くと会議室に通された。

「お偉方やプロデューサーさんが並ぶ重々しい中で『来年4月から(林家)木久扇師匠の席に晴の輔さんが座ってください』と言われて、本当に驚きました。『特大号』で超正統派の私が、爆笑王の木久扇師匠の後釜は100%ないと思っていたので、ボクですか? と聞き返したくらいでした」

当然、正式に発表されるまではしっかりと口止めされることに。

「担当から『もし漏れることがあったら、この話はなくなるかもしれません』と冗談ぽく笑顔で言われましたが、マジだと思いました」

誰にも言えないまま、真っ先に向かったのは大師匠の立川談志の墓前だった。

「家元(談志)が初代司会だった『笑点』に孫弟子の私がレギュラーになりますと報告。手を合わせる場所があるのは幸せであり、家元の命日(11月21日)と私の誕生日が同じで、干支も子年で一緒。何か運命的なものを感じました」

4月に入り、師匠の立川志の輔に報告。

「普段は声のトーンが低い師匠が報告した途端に『お~っ!』と高いトーンで。『それはすごいことだ』と大変喜んでくださいました」

神戸市で生まれるも、父親が転勤族のため各地を転々。幼い頃は野球少年で巨人軍の選手になるのが夢で、東京・白山に住んでいる頃に東京農業大学に入学した。

「4年間楽しかったと心からいえる大学生活を送るには、面白い人がいそうな落語研究会がいいと思ったんです。入ってみると、クセのある人ばかりでしたが、付き合ううちにみんなイイ味が出て今でも仲良しですよ」

入部して「落語とは何ぞや」を求め落語を聴きまくり3カ月。

「たまたま、渋谷の東邦生命ホールでやっていた志の輔独演会に行き、師匠の落語を見終わると席から立ち上がれないほどでした。登場人物が鮮明で立体的に見え、完全に江戸の世界に連れていかれたんです」

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